Vol.10 -HONG KONG -

Text: Makiko Yamamoto
Photo: Masahiro Ohashi
Filming: Hiro Mitsuzuka
Editing: Yuki Tanzawa

「魁!!! 男旅〜ギンギンに旅する大人たち〜」スタート後初の海外ロケは当時デモが激化していた香港で敢行された。
飛んで火にいる夏の虫……まさか！ デモに合わせて敢えて香港にしたわけではなく、“我々が香港に決めたらデモが激化した”というのがホントの所。出発直前まで行くべきか否か、相当議論を重ねた結果「チケット取ったんだし行こうよ」というシンプルな理由で“決行”が可決された。

前置きが長くなったが、いざ到着するとデモの“デ”の字も感じさせない平和っぷり。
実は選挙前故、デモは一旦沈静化していたのであった。
そんな“嵐を鎮める男たち”馬ッ鹿パッカーズ、いつもの通り現地集合すべく、まずはKenji、GakuがTakuyaの待つ香港へと降り立った。

腹が減っては戦はできぬ！ まずは香港でミシュラン一つ星に輝く香港点心専門店『ティムホーワン（添好運）』で腹ごしらえ。

「頼みすぎやろ！」とツッコミたくなる量がテーブルに並ぶ。
アツアツの点心をハフハフしながら口に運んでいく。

ティム・ホー・ワンで必ず食すべきは、名物「ベイクド・チャーシューバオ」。メロンパンの中にチャーシュー餡が入っていて、甘じょっぱさが癖になる。

無心で頬張るKenjiとGaku。
ものすごい量の点心たちが次々と彼らに飲み込まれていく。

お腹が落ち着いたところで、ホテルにチェックイン。
陽も傾いて来たところで、着替えを済ませて、Takuyaと合流しよう。
香港島の中心地、ワンチャイにいいバーがあるらしい、そこで待ち合わせとの連絡がきた。

The Crown、ゴールドに輝く階段を登ってヒミツのエレベーターへ。最上階には都会の夜景を眺められる落ち着いた空間が広がっていた。

アムステルダムから合流するHayatoを待ちながら軽く一杯……のつもりが、何回か乾杯を重ね……店内に流れる音楽に合わせてダンス。心に響く音楽があればダンスする、それが彼らの条件反射。

一汗流したところで、Hayato到着との連絡がきた。合流地点は香港島の対岸チムサッチョイに新しく出来た商業施設「K11 ARTUS」のレジデンスだ。日本でいうところの、六本木ヒルズやリッツカールトンのレジデンスといったところか。どちらにしても良い意味で“ヤバそう”な感じがムンムンする。

「こ、これが100万ドルの夜景か！」レジデンスのテラスに出た瞬間、誰もがテンションMAXに。煌めく夜景とそれを反射する水面に心を奪われる。
テラスのバーカウンターでまずは乾杯。

美しい夜景を大切な仲間と眺めながら乾杯できる幸せ。
この瞬間のためにいつも頑張ってきたんだ……胸にこみ上げる思いは人それぞれ。

今日はここでゆっくり飲みながら明日に備えよう……。

というのは普通の考え方。彼らの旅は“夜も全力！”がモットー。
軽装に着替えて繁華街へ。

セントラルに位置するランカイフォンにはバーやカフェ、クラブなどが所狭しと立ち並ぶ。
小腹を満たしながら地元の友だちと連絡を取り合い今夜の相談を。

エナジーチャージした彼らは意気揚々と夜の街に消えて行ったのだった。

〜香港DAY1・完〜

——「馬ッ鹿パッカーズ」All Members’ Profiles——

Kenji
職業：エンターテイナー
出身：大阪
現在地：東京
年齢：34
人種：日本×韓国×コロンビア大阪出身。

ダンサーを経て、モデルのキャリアをスタート。東京をベースキャンプに、果ては南アフリカまで”世界は庭”をテーマにborderless に戦うファッションモデル。テキーラと音楽があれば、何処でも自分の庭に変えてしまう屈強なソウルの持ち主。
#トルソー呉山

Tai
拠点：Okinawa
仕事：パーソナルジムオーナー
年齢：29
人種：Canadian Japanese mix

幼いころは新潟で育ち、中学、高校はカナダで過ごす。19歳で東京に、そこでパーソナルトレーナーの仕事に惚れ、雪国育ちとのこともあり海と太陽が魅力的な憧れの沖縄で今はパーソナルジムを経営している。旅好き、海好き、太陽好き
#sunshineboy

Setsu
拠点：Osaka
仕事：会社員
年齢：35
人種：Eurasian- 日本人(半分イギリス)

育ちは京都、Sela の兄、陸上自衛隊、寿司chef, model 活動を経て、現在大阪に在住、ヨガを勉強中。そしてヨガを広める活動をしている。休暇を利用しては旅に出るフローター
#mondaytosunday