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NOSTALGIC MALAYSIA DREAM CRUISES Vol.2

Photo, text: Makiko Yamamoto

ロマンに満ちたクルーズ旅。DREAM CRUISES Vol.1に引き続き、今回は、出発地シンガポールと寄港地のマレーシアペナン島、ランカウイ島の魅力に迫る。

Scenic Singapore

出航までの時間、シンガポールを時短で回るなら、やはりフォトジェニックな絶景ポイントを攻略するのがいい。
まずはシンガポールの守り神、マーライオンに挨拶しよう。

日中は観光客で混雑しているので、ゆっくり写真が撮りたいなら早朝を狙っていくのがいい。優しい朝日が白い彫像を照らし、奥にはシンガポールのビル群を臨むことができる。
水しぶきのすぐそばで臨場感を味わうのもこの時間ならではの特権と言えよう。

シンガポールで美しい景色を眺めるなら、「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」へ。
ベイエリアに位置するこちらの植物園は、人工的な建造物と自然が融合し、夜のライトアップの美しさで知られるが、昼もまた別の顔を見せてくれる。

50mもの巨大な12本の人工樹「スーパーツリー」はそれぞれがキャノピーでつながっており、空中散歩を楽しみながらシンガポールの港湾地帯を一望することができる。
近代的なビルと植物のコントラスト……まさにシンガポールの縮図といえよう。

シンガポールの暑さに疲れたら、植物園敷地内にある、熱帯高地の雲霧林を再現した「クラウド・フォレスト」へ。ガラスドームに人工山を築いたこちらの空間はひんやり涼しく、また活き活きと美しい緑が放つマイナスイオンで癒されること間違いなし。

シンガポールのデイタイムを満喫しているとあっという間に出航の時間がやってくる。

港を離れ、ゲンティン ドリームはマレーシア、ペナンへと舵をとる。

Nostalgic Malaysia

街全体が世界遺産のジョージタウンは、イギリス植民地時代に英国皇太子「ジョージ3世」にちなんで名付けられた、ペナン島南端の街。古くより海峡の貿易拠点として反映し、マレー、中華、インドなど他民族の歴史に彩られた情緒漂う美しい街並に目を奪われる。

昔ながらの建物が保存されたストリートは、古の面影を今に伝えるとともに我々をタイムトラベルへと誘う。

古いだけではなく、ストリートアートが点在していることでも近年知られており、2012年リトアニア人のアーティストがジョージタウンフェスティバルにて始めたのが由来なのだそう。

様々な歴史の変遷を経て今も栄えるジョージタウンの街歩き。初めて来た場所なのにどこか懐かしく、まるで古き良き時代の日本をさまよっているような、不思議な心持ちになってくる。

特に中華系の人口が多いことで、中国様式の寺院「霊廟クーコンシー」や中国の富豪の邸宅「チョン・ファッ・ツェ・マンション」などの建築は必見だ。

霊廟クーコンシー

チョン・ファッ・ツェ・マンション(別名:ブルーマンション)

ペナン特有の東西文化が融合した「プラナカン文化」を今に遺す豪華絢爛な「プラナカンマンション」では、典型的な中華建築にイギリス風タイルやスコットランドの鉄鋼などが組み合わされ、当時の華やかさを垣間みることができる。

日も傾き、出航の時間だ。

クルーズ港近くに佇む壮健なシティ・ホールに別れを告げ、ゲンティン ドリームへと乗り込もう。

ペナン島を堪能したあとは、豊かな森と美しい海を誇り、世界ジオパークにも認定されているランカウイ島へ。

ビーチでまったりするもよし、冒険が好きならクルーズのエクスカーションに申し込んで洞窟ツアー&ボートライディングにチャレンジだ。

長い年月をかけて育まれた鍾乳洞に、無数のコウモリが宿る。
ふと昔観たインディ・ジョーンズを思い出してしまう。

宝石のようなエメラルドグリーンの水面に青々とした木々が映え、その美しさに言葉を失う。

歴史を感じ、自然に癒される。
日本から少し足を伸ばしただけなのに、出国前と今ではこんなに心持ちが違うんだと、自分でも驚きを隠せない。
明日から、また頑張ろう。
再びクルーズの旅へくるために。