COLUMN

LIFE IS A JOURNEY #007

Hiroyuki Ikeuchi

人生の幅を広げたオーストラリアでの一ヶ月

オーストラリアは僕にとって特別な国だ。
親戚がいるということもあってしばしば訪れるのだが、いつも“また帰ってこられた”とほっとする……ここの自然や空気に触れるとニュートラルな状態になっていくのがわかる。

オーストラリアでは山や海で自然に触れながらアクティブに過ごすことが多く、サーファーなど自然派の若者が多くいるバイロンベイは、オーガニック文化も進んでいて特に気に入りのスポットだ。

中でも特に忘れられない場所がある。
それは10年前に知人の勧めで訪れた、セブンティーン・セブンティ(1770)というグレートバリアリーフ南端のエリアで、ブリスベンからは車で10時間ほど。
僕はコンドミニアムを借りて約一ヶ月滞在することにした。

雄大な自然と美しい海。
朝6時に起きてビーチへいくと、イルカたちが楽しそうに泳いでいるのが見える。
今までに目にしたことがないような光景に内側からエネルギーが湧いてくる。

近所のヨガセンターに通ってヨガの練習をしたり、板を買って、(サーフィンの)ロングボードに初挑戦したり。
ほぼ自炊で早寝早起き……そんな毎日が本当に充実していたし、自分の人生を豊かにする「きっかけ」のようなものに自ずと気がつくことができた。

日本に帰ってから、葉山に移り住み、SUPやハイキング、カヤック、釣りなどアウトドアに傾倒したのもこの経験がもたらした「変化」だ。

旅 ──特に自然と触れ合うような旅── は僕らに色々な気づきをもたらしてくれると思う。
いつも見ている日本の風景、政治、文化。
そこから一歩踏み出し外の世界へ旅をする。
すると様々な発見が僕らを待っている。
異なる人種、考え方、習慣、味わい、色づかい……それらを実際に見て体験することが僕の心を豊かにしてくれた。

今回紹介する「INTO THE WILD」も旅・冒険を通して一人の若者が変化していく物語だ。
社会のシステムに疑問を抱いた若者が、家をでて放浪の旅を始める。
その過程で変化する彼の心情の変遷にぜひ注目してもらいたい。

映画『INTO THE WILD』

「INTO THE WILD」(Amazonはこちら

しばらくは海外旅行もままならないが、いつかまた自由に旅をすることができる日がきたら、またオーストラリアに戻りたいと思う。
今度は車で大陸縦断旅行をしようかな。

楽しみでしょうがない!

池内 博之

Profile:Hiroyuki Ikeuchi

1976年生まれ。
97年俳優デビュー。
近年の出演作にドラマ『大富豪同心』、『トップリーグ』、映画『アウトレイジ 最終章』、『食べる女』、舞台『赤道の下のマクベス』など。『マンハント』(香港・中国合作映画)、『鳳梧洞戦闘』(韓国映画)など、海外作品にも精力的に出演を続けている。

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