COLUMN

LIFE IS A JOURNEY #021

Musician (M!LK)
JINTO YOSHIDA

夢追い人の街 東京

人で溢れかえり、常に流行の発信地であり続ける東京は、輝かしい街だ。
この都市は何故多くの若者に憧れを抱かせるのか。

それは夢を追い続けている人たちが集まっているからだと、僕は思う。

中学3年生の夏休み前日。僕は同級生に東京に上京することを初めて告げた。
今となっては後悔しているが、当時の僕は寂しさを堪えきれそうに無く、ギリギリまで言うことが出来なかったのだ。皆驚きつつも、笑顔で「頑張れよ」「またな!」と送り出してくれた。

それまでは東京に客として扱われていた僕。だがこれからはこの街に住み、必ず夢を叶えて故郷に帰ると覚悟を決め、僕は家族と上京した。

それから6年。

実際に住んでみて驚いたのは、まず便利さ。
地元の鹿児島は、単線一本の電車しかなかった。乗り遅れたら次に来るのは1時間後。絶望的だ。田舎は車社会なのでそれでも問題はなかったが、東京は数分待てば次の電車が来る。
一本乗り過ごしても数分の遅刻で済んでしまう。ただし上京当時は路線の多さに少々混乱した。 他にも、コンビニは道路を挟んだ向かい側にもある程たくさんあるし、遊べる場所の種類も豊富だ。

そしてこの街の人々は、一人一人が独立しているように思えた。
それぞれが確固とした意見を持っている。でもそれを人に容易には明かさない。他者とのコミュニケーションで、“自分”というものを出させないようにしている人が多くいるように、僕には見えた。
この便利ではあるが、えも言われぬ閉塞感に上京当時の僕は、息が詰まりそうだった。
そんな時、救われた曲がある。長渕剛の「東京青春朝焼物語」だ。

長渕剛-東京青春朝焼物語

この街の張り詰めた空気はなんなのか。それは「東京の人」になろうと努力した人達で溢れているからなのかもしれないと、中学生の僕は思った。

「旅じゃありませんか、誰だって人間の生涯は」これは、島崎藤村の有名な名言だ。

最近、“使命”というものをよく考える。 人生は一度きり。自分に与えられた使命はなんなのか…。

僕の使命は恐らく、“人を癒す”ことだと思う。

僕はM!LKとして5年間活動を続けている。
この5年、日本全国様々な土地でライブやイベントを通して、たくさんの人に出会ってきた。

会える日を楽しみに仕事や学校を頑張ってきた人、元気をもらいに来てくれた人。 足を運んでくれた人達は皆、「癒し」を求めているということに気づいた時、僕は自分の使命に気がついた。

この街の人々は“自分”を出さないようにしているのではない。出せない環境下に置かれている人が多くいるのだ。 そんな人達に僕は、まるで旅人の宿場のように“癒し”を提供できる人間でありたいと思う。

先日、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」を観た。

映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(Amazonはこちら

僕の人生という旅に、僕は家族も乗せてこの地に来た。
一世一代の決断のお礼に、僕は、愛する家族にたくさんの素敵な景色を見せてあげたい。

吉田 仁人

Profile:吉田 仁人

1999年12月15日 出身地:鹿児島県
趣味は盆栽、観葉植物、読書。
特技はダンス、合気道、体操。
FODオリジナルドラマ「こんな未来は聞いてない!!」(2018年10月放送)出演。M!ILKでの担当カラーは「きらめきイエロー」。
圧倒的なダンスパフォーマンスと歌唱力でグループを支えるリーダー。

M!LK(ミルク)
2014年11月結成。スターダストプロモーションに所属する佐野勇斗、塩﨑太智、曽野舜太、山中柔太朗、吉田仁人からなる5人組ボーカルダンスユニット。
〝今この瞬間の感情〟を収めた楽曲や、エモーショナルで強いメッセージ性が話題を呼び、注目を集めている。
グループ名には「何色にも染まることの出来る存在に」という意味が込められており、メンバーは音楽活動に留まらず、ドラマ、映画、舞台、モデルと幅広く活躍している。2015年3月「コーヒーが飲めません」でCDデビュー。8枚目のシングル「Over The Storm」で自身最高のオリコンウィークリーランキング2位、2019年にリリースした結成5周年アニバーサリーシングル「ERA」はトータルセールス10万枚を超え、ゴールドディスク作品として認定された。2020年3月11日には待望の3rd AL「Juvenilizm-青春主義-」をリリースし、4月には全国Zeppツアーが決定している。

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