Photo, text: Makiko Yamamoto
海を眺めると、なぜ心が穏やかになるのだろう。果てしなくつづく広い海、刻一刻と表情を変える空。それらを目の前にすると我々は言葉を失う。そしてただ無心にみつめ続けてしまうのだ。
船の旅と聞くと、なぜわくわくするのだろう。そんなに船旅の経験がないにもかかわらず、僕らは「船旅」という言葉に胸をときめかせ瞳を輝かせる。
きっと、広い海のその向こうに未だみたことのない「何か」を予感しているからだろう。
「ドリームクルーズ」が運航するシンガポール発着のクルーズ船「ゲンティン ドリーム」は、そんな僕らの期待を満たしてくれるもっとも身近なクルーズ船といえよう。
当記事、DREAM CRUISES Vol.1では、まずゲンティン ドリーム号の概要について紹介しよう。
ゲンティン ドリームは全長335m、総トン数150,695トン、定員3,352人を誇る、アジア随一のクルーズ船。
デッキにはプールやイベントスペースがあり、まるで動くリゾートといえよう。
高級感のあるキャビンからは海を眺めることもできる。(キャビンのタイプによって異なる)。
たおやかな水面を眺めながら、ゆっくり読書をしたり、朝陽や夕陽を楽しむ……これぞ船旅の醍醐味と言えるだろう。
またゲンティン ドリームには、無料のインターナショナルビュッフェ「リド」や、無料のメインダイニング「ドリームダイニングルーム」、有料の西洋料理「プライムステーキハウス/シーフードグリルbyマーク・ベスト」、同じく有料の中華料理「シルクロードチャイニーズレストラン」、他にも東南アジアのローカル料理が戴ける「ブルーラグーン」、鉄板焼き、火鍋、寿司バー……などなど、バーやラウンジ、カフェも含め実に30以上もの飲食施設があり、気分に応じて使い分けることが可能だ。
無料の朝食は「リド」、「ドリームダイニングルーム」のUpper、Lowerの合計三カ所あり、和洋中の他にもインド料理やアジア料理などアジアのクルーズ会社ならではのバラエティに富んだセレクションが特長となっている。
店のはしごも可能で、思う存分好きなだけ好みに応じたものを食べることができる。寄港地に着く前の腹ごしらえにはピッタリだが、食べ過ぎて現地のランチを逃すことのないよう注意が必要だ。
また、バーラウンジやシガーバーも備えており、夜の満足度もすこぶる高い。
クルーズ船に乗ったら必ず訪れるべき場所がある。
それは、ライブショー!
屈指のエンターテイナーたちが繰り広げるアクロバットや歌、ダンスなど圧巻の一言だ。
夜のショータイムは日替わりにてスケジュールが組まれているので、日々のタイムスケジュールは確実にチェックしておきたい。
また、冒険を求める若者にピッタリなのが船上でのダンスタイム!
昼間はのんびりとしたプールが夜はごらんの通り、活気あるクラブに様変わり。
ダンスにあまり馴染みがなくてもこのネオンをみたら血が騒ぐことだろう。
と、ここまで船の中のことばかり紹介してきたが、次回はいよいよ船旅の醍醐味、寄港地についてご紹介しよう。
Vol.2へつづく。