− No Title −
Starring: Kaito Yoshimura
Interviewer / 2nd camera : Genta Tsukamoto
Cinematographer : Kousuke Yokota
Photo : Ryo Onodera
stylist : Yuji Yasumoto
Music : Kazuki Matsumoto
絵を描いた次の日カイトとの会話
「Man In The Mirror」 Vol.4 −No Title−
-次回公開される動画で自画像を描いてもらったじゃん、自画像描くときって自分の顔ってどういう顔想像する?
イラついてる顔かな、自画像って言ったら最初にそれが浮かんだ、たいくつだなぁって
-それってなりたい自分なのか自分の顔それしかみてないからなのかとかを知りたくて今回自画像にしようと思ったんだよね
こんな顔しか見た事ない気がするから、俺でもいつもそんな感じじゃない?
-俺もイライラしてるイメージしかなかったんだけど、カイト自身はどうなんだろって思ったんだよね
そのまんまよ、お前インタビュアーやればベテランインタビュアーに見えて来たよ(笑)
-話変わるんだけど、カイトにとってヒーローって誰なの?
松井でしょ
-え、松井秀喜?野球好きだったの?
嘘だよ(笑)
-親父っていうかと思ったんだけど
親父か、あれはダークヒーローだな、いや、どちらかというといやダークーヒーローになれなかったダークヒーローの手下だな
-ショッカーって事?(笑)
嘘、ヒーローなんていないわ(笑)これラジオみたいだな
-ハハハ
俺とお前が今話してる方が絶対いいこと話せてるんだよな、正直俺昨日おもったんだよ
-たしかに
これ回してんの?
-うん回してる
クリントイーストウッドみたいだな、クリントイースウッドわかる?
-名前だけ
まぁやばい映画監督よ、だらだらっと会話してていきなり『よしじゃあ次のシーン』『え!まわってたんですか?』『もう言っちゃったからこの手は使えねえな〜』って有名な話しがあるらしくて
出てる俳優裏の裏かいたりしてるらしいよ
-そうなんだ
で何の話だっけ
-絵の話なんだけど、書くタイミングがわからないんだよね
なんで書くのかってこと?タイミングのこと?
-なんで描くのかって描く理由は多分カイト自身ないじゃん?じゃなくてラップ作ったりしてるのに絵を描こう思うのがわからないんだよね、絵を描くとき、音楽を作るときってパンとご飯違いほど簡単じゃないじゃん、それは何が違うのかなって?
あぁパンくいてえな
-パンとご飯は気分で選ぶじゃん、絵とラップは結構違うと思うのよ
結構それは違うね、でも俺はまじで自分でわかってねえな
-だから話して見つけられたらと思う
何が違うんだろうね、一番最初に描いたのも覚えてねえんだよな
-1番最初に描いたの俺と一緒にいた時に初めて描いたんだよ
初めて描いたのそれだっけ
-そう大晦日に、カイトから『今日俺絵を描きたいからペンキ買いに行こうって』
前の家の時だっけ?
-そうそう
そんな前からか
-多分3.4年前ぐらいかなその時の年明けから毎日絵を描いたから見に来てくれって言って10日以上毎日あってたときあったじゃん
あったね〜なんであの時絵描こうと思ったんだろうな
-あの時、役者の仕事やりたくなかったのかな?
あの時俺仕事してたっけ?
-すげえしてたよ
なんでかきたかったんだろうなぁ
-ね、なんでだろうね。これ嫌な気持ちなったら申し訳ないんだけど100%バスキアの影響受けてんじゃん、感覚のマネに近い気がするんだよね、バスキアが描いてる絵を真似してるってわけじゃなくて
それについては話せるんだけど、俺適当に書くじゃん、真似とかないんだよね
バスキアが絵を描いてたから俺も描くじゃなくてこういう消化の仕方もあるんだぐらいの影響なんだと思うんだよね、目的地が一緒なだけで同じ道順を辿ってるんじゃなくて、目的地向かってるから同じ道だろみたいな
-それ確かにね。パクリやオマージュの話じゃなくて、目的地同じなんだよみたいな
確かにそれはなぁ俺本当に思うんだけど、俺の映画、芝居、音楽、絵、ファッション、表現、芸術、全部をみんな真逆のことを言うというか、『こいつはここからたぐり寄せてたんだ』って落とし込みたいんだろうね、最近新しい人と会うみんな同じこと聞かれんだよね、それってなんでだろう
-カイトの事深く知りたいからじゃない?取説的な意味でそこ聞きたいんじゃない?理解したいからじゃないかな
それはわかるんだけど、いつもなんでそこに固有名詞が出てくんだろう、吉村界人ってこうなんだじゃダメなのかな
-頭使いたくなんでしょ
ハハハ、そうかぁ、なんかみんな元ネタを認めさせたい感がすごいんだよね、被害妄想もあるかもなんだけど
-そうなんだ、カイトそんな他人に興味ないのにね、それがやっぱ伝わりずらいのかなぁ
なんならひがんでんのかなって思うときあるぐらい、俺にはよくわかんない
-この人のこうだからこうなんですよね見たいのをみんなほしがるよね
そうそうそうそんなんいらねえだろ、ねえつうの。あと俺の悪いところでもあんだけど、それどれくらいの好きっていうのがラフにいけねえのが嫌なんだよ、卵焼き好きなのと同じぐらいの好きで話してんのにうめえ、かっけえで終わりなんだけどな
-それは圧倒的に正しいけどそれじゃ会話になんないからね(笑)
会話になんねえんだ、でも俺の好きなインタビュアーはそこにげんたみたいにひつこくくるわけよ、精神科と話してるみたいなってくんだけど(笑)俺の話よく深くまで聞いてくれるなって思うけどね
——Profiles——
吉村界人
俳優
1993年2月2日生まれ、東京都出身。
2014年『ポルトレ-PORTRAIT-』で映画主演デビュー。以降、多数の映画、ドラマ、CMに出演。
2018年 第10回 TAMA映画賞 最優秀新進男優賞を受賞。現在公開中の映画『いちごの唄』、『Diner ダイナー』に出演している他、『わたしは光をにぎっている』への出演を控えている。
〈主な出演作品〉
2014『ポルトレ-PORTRAIT-』(監督:内田俊太郎)
2014『百円の恋』(監督:武正晴)
2016『ディストラクション・ベイビーズ』(監督:真利子哲也)
2016『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(監督:宮藤官九郎)
2017『獣道』(監督:内田英治)
2017『お前はまだグンマを知らない』(監督:水野格)
2017『関ヶ原』(監督:原田眞人)
2017『ビジランテ』(監督:入江悠)
2018『モリのいる場所』(監督:沖田修一)
2018『グッド・ドクター』フジテレビ
2018『コールドケース 2~真実の扉~』WOWOW
2019『いちごの唄』(監督:菅原伸太郎 原作:岡田惠和・峯田和伸)
2019『Diner ダイナー』(監督:蜷川実花)
2019公開予定『わたしは光をにぎっている』(監督:中川龍太郎)
小野寺亮 おのでら・りょう
写真家 / 映画監督
1993年福島県生まれ。
ポートレートを軸に、ファッション、アーティスト写真など幅広く活動。映画監督としても活動しており、監督作品である「トウメイの壁」はゆうばり国際ファンタスティック映画祭他、全国の映画祭で注目を集めた。現在最新作準備中。
HP : http//onoderaryo.com/top
Instagram : https://www.instagram.com/onodera_ryo/
Photo Exhibition
2016 “ヨソモノ” (吉村界人)
2016 “Nobod Knows” (木竜麻生 / 森優作 / 井端珠里 / 潮みか)
2017 “0.1cm” (木竜麻生 / 玄理 / 中村映里子)
2017 “ZÔTÔKA” (村上虹郎 / 小林竜樹)
監督作品
2017『トウメイの壁』(映画)
2017『Nehanne MIHARAYASUHIRO 18SS COLLECTION MOVIE』(CM)
2018『育学園 Web Movie』(CM)
2018『津山市 City Promotion Movie』(CM)
2018『phai – I’ll do(feat.POINT HOPE)』(MV)
塚本弦汰
Photographer/Director
1993年生/ 東京都出身
instagram @g_zooo1
Twitter @g_zooone
2015年 日本写真芸術専門学校を卒業後スタジオで働きながら活動を続けアーティスト写真、ライブ写真映画ポスター、ドラマスチール、MVなどを中心に活動中。
【STEEL】
2015 どついたるねんライブ
2017 映画『スクールアウトサイダー』(監督:松本花奈)
2017 短編映像『hello Never Mind』(監督:浅井一仁)
2018 MV『ガラスを割れ』下り坂46 アバンティーズ
2018 MV『BOY』踊ってばかりの国
2018 TBS 情熱大陸松本花奈短編
2018 テレビ東京ドラマ『恋のツキ』
2018 テレビ東京『電影少女特別編』
2019 映画『テラリウムロッカー』(監督:葛 里華)
【個展】
『ぴゅあ尻展』atはやとちりギャラリー
『Pure ass展』atはやとちりギャラリー
【作品】
どついたるねん2014-2017
踊ってばかりの国ZINE Vol.1
安本 侑史
スタイリスト
鳥取県米子市出身
国内外のファッション媒体、アーティスト、タレントなど幅広い分野で活躍中。