TRAVEL

Vol.12
界 出雲

〜神々の土地・出雲で歴史を感じ美湯に浸かる〜

Powered by Hoshino Resorts
Photo, text: Makiko Yamamoto

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神々が創造した国、日本の中でもひときわ空気が神々しい土地がある。
出雲大社を擁する島根県は数々の日本神話の舞台があり、多くの神社が存在する歴史の要地といえよう。

縁結び、福の神として名高い出雲大社。大しめ縄は絶好のフォトスポットだ

「出雲国風土記」にも記される美肌の湯として名高い玉造温泉に佇む、界 出雲は全室露天風呂付きの温泉旅館。
地元の伝統工芸を活かした客室や、しじみや蟹など旬の食材をふんだんに使った会席料理で極上の滞在を約束する。

神の湯に癒されて

社をかたどった湯口が特徴的な大浴場

「ひとたび濯(すす)げば形容端正しく、再び浴すれば万の病ことごとに除こる」。玉造温泉は「出雲国風土記」にも記されるほど、昔から美肌の湯として知られている。

大浴場の露天風呂のほか、客室にも露天風呂が備わるので、いつでも自由な時間に「神の湯」を楽しむことができる。

出雲匠の間

ご当地部屋は5人の若手工芸作家「シマネRプロダクト」とコラボレーションした「出雲匠の間」。
出雲鍛造、石川和紙、組子細工など伝統の技と新しい感性が光る作品の数々が室内を彩る。

部屋の燭台や行灯を手がけるのは、鍛冶工房弘光。
家族で切り盛りしている小さな工房ながら、新しい感性を取り入れたモダンな作品で全国からの人気が高い。

熱の伝わりがよく、目玉焼きでもプロの味に仕上がるフライパンは一度使ったら手放せないとファンが多い。

また、部屋の露天風呂の天井にかけられた藍染は長田染工場のもの。
現在ではこの長田染工房一軒のみが、昔ながらの技法である「筒描藍染」を受け継いでいる。

これは筒描きの工程。筒袋に糊を入れて手で絞り出して図柄を描く

また、新しい窯元として出西窯も人気だ。
実用的な「用の美」を追求した日常的な器作りに情熱を傾けている。

身体が喜ぶ「神」の食事

界 出雲では、出雲の神々の息吹を感じる目にも心にも嬉しい食事を提案している。

神棚を思わせる美しいプレゼンテーション

旬の食材をふんだんに採り入れた会席は、春夏はしじみを、蟹漁が解禁される冬の季節は「松葉蟹」を様々な調理法でいただくことができる。

石州瓦の特注鍋をしようした「しじみ牛しゃぶ」

神話の世界への誘い「神楽」

数々の日本神話の舞台とされ、出雲大社をはじめとする多くの神社が点在する島根県。神様に奉納するために舞われる伝統芸能「神楽」が盛んな土地でもある。
界 出雲のスタッフによる「神楽」は迫力満点で一見の価値は十分にある。

日本酒Bar

界 出雲の位置する島根県は日本酒発祥の土地と言われ、多くの酒造が点在している。日本酒Barでは地酒36種類の飲み比べを提案。おつまみとともに奥深き日本酒の世界に酔いしれて。

出雲大社に参拝し、宍道湖沿道を車で走らせる。
土地にいるだけで肌からぴりぴりと伝わる神聖な空気。
界 出雲の滞在はそんな神めぐりの滞在をより記憶に残るものにしてくれた。

星野リゾート 界 出雲
〒699-0201 島根県松江市玉湯町玉造1237
TEL:0570-073-011(界予約センター)
https://kai-ryokan.jp/izumo/

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