COLUMN

LIFE IS A JOURNEY #016

Reggae DeeJay
HAN-KUN

ジャマイカが恋しくなったとき

映画『Journey To Jah』

「Journey To Jah」(Amazonはこちら

俺がお勧めする旅を感じられる映画は「Journey To Jah」という映画です。

この作品は「Journey To Jah」読んで字のごとく、Jahの国ジャマイカへの旅として、ドイツ人レゲエアーティストのGentlemanがジャマイカに到着し「Journey To Jah」という曲をイタリア人レゲエアーティストのAlborosieと一緒に楽曲制作するその過程をフィルムにした内容です。

「Journey To Jah」はGentlemanがアルバムタイトルとしても過去にリリースしていますが、今回は映画を紹介させて頂きたいと思います。

現地での制作風景以外にも、ジャマイカの情勢、歴史なども散りばめられていて、さらにAlborosieがジャマイカに所有している自宅兼スタジオ映像、Alborosieがジャマイカで積んできたキャリア、Gentlemanとの関係性などを説明していたり、最後はその楽曲を何万人ものオーディエンスがいるフェス会場で歌っている瞬間も収められています。

今回の「Journey To Jah」という楽曲はジャマイカの巨匠サックス奏者DeanFraserがプロデュースのもと出来上がった作品で、音楽的にも素晴らしい作品になっているのですが、やはり自分も「ジャマイカ人ではないレゲエアーティスト」として、GentlemanとAlborosieに尊敬の念を抱くのと同時に、彼らが世界で活躍し、自分たちの音楽を広げていくこと、そしてもちろんジャマイカでもキャリアを積んでいっているさまに憧れも持っています。

自分も毎年ジャマイカに行き勉強させてもらいながら、制作をして音楽を作っているのですが、そういった部分でもすごく身近に感じるのですが、懐かしいところだったり、自分と重ねて感じられる部分もあるので、ジャマイカが恋しくなったり、自らの制作意欲を高めるために見直したりします。

そのほかにも純粋にジャマイカを旅しているような気分になりますし、ジャマイカのディープな部分を見ることも出来るのでおすすめです。

さらに音楽が出来上がるさま、レゲエが出来上がるさま、レゲエの文化の裏側なども楽曲や映像を通して知ることができるので、是非「Journey To Jah」を観てジャマイカの旅をしてみてはいかがでしょうか。

Profile:HAN-KUN

HAN-KUNはマイク 1本で自己表現していくダンスホール・レゲエ Dee Jayであり、そこには様々なタイプが存在するのだが、彼は〈ハードコアなかけ合いもできてサビも歌える自分だけのスタイル〉を極めようとメッセージする歌い手。

いち Dee Jayとしての意識は高く、また RUB-A-DUB(ラバダブ)と呼ばれるダンスホール特有のフリースタイルを得意としていることも、現場を知る人なら周知の事実である。

レゲエとの出会いは、高校時代、友達の彼女が車の中でかけた手製のミックス・テープから流れてきた BUJU BANTONの「UNTOLD STORIES」。
ダンスホールという音楽ジャンルの存在に衝撃を受け、きっかけとなった BUJUを始め、BEENIE MAN、BOUNTY KILLERといったジャマイカン・アーティストの音源や、当時急速に形成されつつあったジャパニーズへも傾倒(これまでも様々な機会に、地元・神奈川エリアはもちろん、当時からホッテスト・レゲエ・タウンであった大阪のシーンには影響を受けたというエピソードを語っている)。

1998年、地元のサウンドに誘われて初のステージを経験(とは言っても「お客さんなんて 5~6人だった(笑)」そうだが)、同じ頃、新人を集めたダブ・ミックス・テープ集に参加。この時に RED RICEとも出会っている。
その後、現在へとつながる湘南乃風のメンバーや MURDERONEといった地元とのリンクを深め、2002年、湘南乃風の 2本目のミックス・テープ完成を機に湘南乃風はワン・ボックスでの全国ツアーへ。
2003年には湘南乃風としてデビューに至るのはご存知の通りだ(この頃にも他エリアとのリンクに加え、ジャマイカを数度往復)。

デビュー後にもソロ・アクトとしていくつかの大きな転機を経て(これについては、転機と呼ぶに相応しい多くの参加作品が発表されているので、実際に探して聴いてみることを勧めたい)、2006年以降、ひとりでの全国行脚を活発化させていく。
決して大きいとは言えないクラブでのローカル・ダンスから、野外ビッグ・フェスやそのアフターでのラバダブ出演、クレジットされてのソロ・ステージに至っては最近のことだ。
そう、この間、他アーティストとのフィーチャリングやコンピ収録はあったものの、まだオリジナル・ソロ作品を出していない。
そして 2008年、ファースト・ソロ・アルバムが到着。まさに満を持してのリリースである。しかし、ここから先の説明は不要だ。
なぜならば、今日、この時、どれほどの期待と責任を背負って歌い、表現していくかということ、その重大さを彼は知っているから。
ここまで培ったラガ魂とスキル、同じように感じてきた不安や葛藤を、希望へと変える力を持っているから。
だからこそ、彼は自身をこう名づけ、今や誰もがそう呼ぶのだ。「ヴォイス・マジシャン、ステップ・アップ!」
茂木博志(WOOFIN’編集部)

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