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『うだつ鮨×クラセアスール』 ペアリングディナー

「アート×鮨」で独自の世界観を創り上げた『うだつ鮨』が提供する世界にここだけのテキーラペアリング。メキシコの職人たちの真心と魂のこもった唯一無二のアルテサナル・テキーラ、『クラセアスール』と日本の匠が共演する芸術的な夜を堪能しよう。

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2025年某日、中目黒の閑静な住宅街に佇む『うだつ鮨』に3人の女性が集まった。
フランス生まれ、日本育ちの女優・MCのクララ・ボダン、アメリカと日本をルーツにもつ経営者鮎川なおみ、そしてペルーと日本がルーツの経営者・タレント比嘉バーバラ。
さらに、今宵ペアリングする『クラセアスール 』 のブレンドの総責任者もメキシコ人女性ということで、ここに「鮨×テキーラ」の世界女性会議が開催された。

洗練とエレガンスがキーノートの『クラセアスール』とミシュラン二つ星の『うだつ鮨』が醸し出す、極上のマリアージュを当記事でぜひご堪能いただきたい。

宴の始まりは、アガベ本来の味わいが広がる『クラセアスール・テキーラ・プラタ』。クラセアスールの全てのアイコンのベースになる熟成のないテキーラは、アガベのもつ複雑でリッチなフレーバーを表現し、うだつ鮨の提供する野菜料理によく合う。
プラタのもつ透明感は、食前や食中に口内をリセットするにも最適だ。

オーナー宇多津氏気に入りのクラセアスール・テキーラ・レポサドは鮨全般に合うオールラウンダー。アメリカンオーク樽で8か月間熟成し極上の滑らかさを実現。デキャンタのユニークなデザインはメキシコの卓越したクラフトマンシップを表現するブランドの象徴となっている。

レポサドはショットはもちろん、ハイボール感覚でソーダ割でも実に旨い、そして鮨に実によく合う。右端の写真は宇多津氏がイチオシする「馬糞ウニと素揚げの海苔の天ぷら挟み」とレポサドだ。レポサドのソーダ割りと雲丹と揚げた海苔の相性の妙といったらない。炭酸が優しく酢飯をほぐしつつ、雲丹のクリーミーさと揚げ海苔の食感と油脂感をさらに引き立てて、海の恵みが口中に広がるとともに爽やかな風味が鼻腔をくすぐる最高の体験があなたを包み込むだろう。

そして小肌や鯛などあっさりとしたネタにはクラセアスール・テキーラ・ゴールドを。メキシコのサンセットをイメージしたブレンドテキーラで、クラセアスール・テキーラ・プラタをベースにフレンチオーク樽熟成のレポサド、シェリー樽でフィニッシュされたエクストラアニェホをブレンド。絶妙なブラウングラデーションデキャンタのシックでセンシュアルな佇まいには、クラセアスールの誇りすら漂っている。

今回は締めて3日目の小肌と寝かして5日目の真鯛とともに。熟成テキーラの奥行きとシェリーのナッツのような香ばしくて濃厚なテイストがいつもの鮨に新たな驚きと喜びをもたらす至極のマリアージュだ。

穴子などの濃いめのタレに合わせたいのがクラセアスール・テキーラ・アニェホ。アメリカンオーク樽で25か月という熟成の月日を経て完成する美しい琥珀色が特徴で、テキーラができるまでの過程が施された白いデキャンタはまさに芸術品。

今回は鰤の漬けとともに。鰤の優しい脂とコクのある漬けダレにふくよかなアニェホが極上のハーモニーを醸す。

鮨とクラセアスールのマリアージュのすごいところは、次の鮨を口に含むときに味蕾がニュートラルに戻っていると感じられることにもある。つまりクラセアスールが口内をリンスして、次の味覚が新鮮に感じられるというわけだ。
とはいえ、鮨を先に口にするか、はたまたクラセアスールを口に含んでから鮨へ手を伸ばすか…そんな論議はどうだっていい。

鮨を楽しみ、テキーラでグラスを合わせる。そんな特別な時間が人生をきっと豊かにしてくれる。

店舗情報:
うだつ鮨
東京都目黒区上目黒2-48-10
ランチ 平日(1部制)12:00-
土日祝(2部制) 11:00- / 13:00-
ディナー(2部制)  18:00 – / 21:00 –
Clase Azul México Japan 

今回の参加者 
左から、比嘉バーバラ、クララ・ボダン、鮎河ナオミ。

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