ADVENTURE KING
11Years Anniversary
SPECIAL AUCTION
作品はページ最下部よりご覧ください
Photo: Kenichi Muramatsu
Filming: Arata Kurosawa
Film Editing: Yuki Tanzawa
Styling: Shinichi Mita
Hair& Make-up: Shuji Sato
Interview, text: Makiko Yamamoto
創刊当初から登場し続けていただいている、ADVENTURE KINGの顔であり、人生冒険野郎の窪塚洋介に問う3章仕立てのインタビュー。
読み終わった後に、とてもナチュラルで軽やかな気持ちになれる、そんなインタビューだったと筆者は自負する。ぜひご堪能いただきたい。
第1章「月」
窪塚氏と出会ったのは、ADVENTURE KINGを始める前、正確に言えば創刊年の年始の頃だった。最初に見た漆黒の瞳を今でも忘れられない。その瞳は深く広くて、まるで宇宙の中を覗き込んでいる心持ちになったからだ。
今回、月や宇宙をテーマに作品を作ろうと思ったとき、真っ先に窪塚洋介が頭に浮かんだ。
そんな氏と「月」「宇宙」について語った今回のインタビューは私にとって最も興味深いインタビューの一つとなった。
AK
ここ数年、私たちは政府から強制的に外出を制限されたり、人との関わりを断つように促されてきました。
結果、旅や冒険をする気持ちを忘れかけていた人も多いと思うんです。だからこそ、ADVENTURE KINGは今後、「冒険の共有」を通じて、メディアの枠を超えたリアルの活動も展開していきます。
その第一弾として、アドキン11周年記念も兼ねて「皆既月食アートフライト」と題したチャーターフライトを実施することにしました。
飛行機に乗ると、無条件にワクワクドキドキしますよね。
その感覚を一人でも多くの人に味わって欲しい。さらに皆既月食が見られるなんてロマンティックだと思って。
今年の皆既月食は、天王星食と同時に発生する「ダブル食」。とても貴重な天体ショーなんです。
これは実に442年ぶり、次回は332年後なので、たぶん私たちの中で次回見られる人はほぼいないのではないでしょうか。
そこで、月や宇宙をテーマにしてアートを創りたいと考え、真っ先に洋介さんが頭に浮かびました。
Y.Kubozuka
ありがとうございます。
宇宙で自分をイメージしてくれるのは嬉しいです。
AK
もうそのイメージしかないです。
洋介さんには宇宙を感じます。
Y.Kubozuka
宇宙人枠なのかな。
AK
宇宙人枠ですね。
もっとも私たちみんな宇宙人ですけどね。
Y.Kubozuka
その感覚は大事よね。
AK
古代から月に対して、人類は何かしらの想いがあると思うんですよね。メキシコには月の神殿、太陽の神殿があったり、日本では『竹取物語』はまさに月をテーマにした物語ですし、夏目漱石は”I LOVE YOU”を「月が綺麗ですね」と翻訳している…我々のDNAには月に対する慕情というか、「月」の存在がしっかり根付いているのではないかと。
私自身も明け方まで寝つけない日があって、そんな日に空を見上げるといつも満月だということに気がついた。それから月のカレンダーを見ながら、月の満ち欠けに合わせてみたら自分の波とうまくやっていけるようになったんです。
洋介さんは月の影響を感じることはありますか。
Y.Kubozuka
今言っていた月齢カレンダーは、俺も結構前から意識してる。単純に満月の日に事故が多いとか、出産も満月の日が多かったりとかってことだけじゃなく、
月って俺らの運気とか人生とか身体に大きな影響を与えてて。臓器名は月偏の漢字が使われていて月と人間って切っても切れないようなものだと思ってる。
あと太陽と月を対比で考えちゃうところがあって、特に満月は「陰と陽」でいうと陰を司っていて、例えば太陽の光は浴びれば浴びるほど暖かくなるけど、月の光は浴びるほどに寒くなってくるときがあって、感覚的にも、月と太陽は真逆の支配をしてるんだなと思う。
(地球からは月も太陽も)なぜか同じような大きさで見えているけど、昔はもっと大きく見えたって言われてる。
AK
そうなんだ!
Y.Kubozuka
そう、長い年月の中で、だんだん月は地球から遠ざかってる。だから昔の人の方がでっかい満月を見てたって言われてる。
太陽が良い、月が良いとかじゃなくて、両方ないと駄目。太陽と月はバランスの象徴みたいなものだと思うよ。太陽系って言われているように、我々は太陽のエネルギーで生きているし、太陽は親分みたいな感じだから。その太陽と地球の衛星である月が「対」であると言われるくらいの力や存在であるということは、やっぱり月はすごいなと。
それには理由があって、俺らを司っているというか、俺らは月にも支配されてるんだと思う。“星に願いを”とか、満月のご祈祷とかあるけれど、やっぱり自然に月を敬ってきた人類の歴史からもわかるように、「月と人類」というのはとても深遠なテーマだなと思う。
AK
陰陽、光と影みたいな「万物の対比」っていうのは旅をしていると特に感じていて。アメリカの霊山で言えば、マウントシャスタとセドナとか、日本では出雲大社と伊勢神宮とか。正反対のエネルギーを実際に感じた経験があるなぁ。ちなみに出雲大社がとても好きです。
Y.Kubozuka
真紀子ちゃんはきっとそれがすごい敏感にわかるんだろうね。
各地の神社には太陽のマーク「丸」と、月の「三日月」のマークがあって、伊勢神宮は太陽と月が両方入ってて、(※「元伊勢籠神社」六芒星の中に月と太陽のマークを入れた神紋を採用している)天津神という後から来た神様たちと、国津神という元からその土地にいた人たちを分けるマークという説もある。
つまり、この世界自体が…強い/弱いとか、早い/遅いとか、綺麗/汚いとか、二元性の中にあって、それはどっちが良いとか悪いとかではなく、それでバランスが図られている。同じことは太陽と月にもあって。
俺は正直伊勢神宮も出雲大社も好きで、特にどっちがどうっていうのはないんだけど。
真紀子ちゃんみたいに出雲大社の方が好きっていうときって、やっぱそういうバランス感覚なんだろうし。そうやって自分を知る一つの手がかりとして認識できてるっていうのはすごい大事なことだと思う。それに気がつかずに日々の生活に追われて暮らしていくっていう人も多いだろうから。
ふと空を見上げて星を眺めたら、何に悩んでたか忘れちゃうことってあるよね。
大昔はもっと星がいっぱい見えただろうし、自然や宇宙と自分自身が繋がる感覚をたくさんの人が感じてたと思うんだけど、現代、特に都会だと余計に、空を見上げても星が見えなかったりするから。それは、自然と繋がるチャンスを一つ失うことになる。
真紀子ちゃんみたいに旅に行って、世界の自然に触れられる人はそういう場所で繋がりをまた再確認できるかもしれないけど、大半の人は意識的に青空を見上げるようにしないと宇宙や自然の存在を感じられない。
たまに空を見上げるのって大事だなと思うし、ふっと見上げさせてくれる「月」っていうのは、そういう意味でもやっぱりすごい力を持ってると思う。
ルナティックって言葉があるように(“lunatic”英語で狂気を指す。かつてのヨーロッパ圏の文化で月(ラテン語でルナ)が人を狂わせるとされたことに由来)、満月は人をおかしくするというか、自分らしくないことをしてしまったり。
AK
ありますね。
Y.Kubozuka
海の潮も満ち引きするぐらい月は地球にも影響を与えていて、俺らに影響を与えないわけがない。だから、月はすごく偉大な力というか、神秘の力を持っているなと思う。
AK
洋介さん自身は月の影響は感じますか。
Y.Kubozuka
俺はあんまり感じないんだけど…(笑)。
でも、もしかしたら二日酔いの残りが少ないとか多いとかあるのかも知れないけど(笑)。
地球って太陽の周りを回ってるじゃん。そして太陽って、シリウスっていう「太陽の太陽」の周りを回ってて、それを俺らのいる”天の川銀河”と呼んでるんだよね。
AK
えー! じゃあ太陽は私たち地球を連れてシリウスの周りを回ってるってこと?
Y.Kubozuka
らしいよ。
AK
知りませんでした。
Y.Kubozuka
宇宙の太陽系の絵って、太陽を水金地火木土天冥海とか土天海冥って横並びになってるって教科書にはあったけど、実はこういうふうになってるんだよってやつ。観たことある?
“The helical model – our Galaxy is a vortex” by DjSadhu
AK
かっこいい。真ん中が太陽でその周りをいろんな惑星が立体的に回ってるんだ。
Y.Kubozuka
太陽に近い惑星ほど自転も公転も速くて、冥王星や海王星とかはゆっくり遠くを周りながら近づいてくる。
AK
わぁ〜綺麗。みんな螺旋状に回ってるんだ。
Y.Kubozuka
そうそう、全部螺旋なの。それぞれも回ってるし、ボルテックスの形をしてて、これが太陽系だよって言うんだけど、これを銀河に当てはめるとこうなる(動画参照)。超面白いから。
AK
こんなのどこで見つけたんですか。
Y.Kubozuka
これもう15年ぐらい前に見つけてたんだけどね。
AK
シリウスって「太陽の太陽」のことだったんだ。知らなかった。
Y.Kubozuka
そうだよ。これが我々がいる天の川銀河という銀河系。太陽系は銀河の端っこの方にあって、2億6000万年かけてシリウスの周りを一周しているっていう。
AK
しかもまっすぐ進まないでこれも…。
Y.Kubozuka
うん、全部螺旋なの。
AK
DNAの構造みたい。
Y.Kubozuka
うん。それも深く影響してる、アメノヒトツカタ(※)って言われたものだと思う。
(※日本の上古代人は、自然や宇宙の高度の物理を巨察的に直感しており、「アメノヒトツカタ」という表現で、万物万象が始元量「アマ」から発生し、物事には現象事象の相似象があることを知っていた。その現象は「螺旋」の形であり、それは万象に共通する相似象であることも認知していたと言われている)
AK
人間も宇宙だね。
Y.Kubozuka
だから、これは人の体内かもしれない。
AK
もう鳥肌が止まらない。
Y.Kubozuka
2億6000万年かけて一周して、太陽は秒速230キロで今みたいに動いてる。つまり俺らが生まれてから死ぬまでの間に同じ場所にいることは当たり前だけど1回もなくて。
でも春夏秋冬は毎年来て、80歳で死ぬんだったら80回の春夏秋冬しか体験しないわけじゃん。だから何か本当些細なことってどうでもよくなるし、「やるべきことをやんないともったいないと思うよね」っていうのが、アドキンのテーマとかメッセージにすごい合うだろうなと思ったから、今回「宇宙をテーマに」って聞いたときにこれを観せようと思ったんですよ。
AK
アドキンのインタビューのために…ありがとうございます。広い宇宙、銀河単位で物事を考えると本当に小さなことはどうでもよくなる。
シリウスの周りを太陽が一周回る…地球は40億年の歴史だから太陽に連れられてシリウスの周りも何回か回ってることになるよね。
Y.Kubozuka
そうそう、今のところを一周してたのは三畳紀か何かの恐竜が生まれる前が同じ場所。ただ同じ場所じゃないんだよ。なんでかというと、シリウスも“シリウスの太陽”の周りを回ってるから。そして“シリウスの太陽”もその太陽の周りを回ってる。結局それで無限に続いていくらしいから。
AK
そう考えると、いつも謎なのが宇宙の果てってなんだろうと。“果て”という概念はないのかしら。
Y.Kubozuka
どうなんだろうね。まぁ無限って思ってた方が何かロマンチックだよね。終わりはないと思ってるけど。もしくは波みたいに寄せて返してるかもしれない。
AK
確かに。もしくは何かワームホールみたいに実は同じところを回ってるとか。
Y.Kubozuka
宇宙も球だったらね。向こうまで行ったらここまで戻ってくるし。
AK
不思議ですよね。
Y.Kubozuka
それだけでめっちゃロマンのあるところに生きてるって思えるから、俺はあんまり悩みとかないけど、悩みがある人は一度そういうふうに考えてみたら良いんじゃないって思うことはよくある。
AK
失敗してもしなくても想像もつかないような大きな回転の中にあるとしたら、躊躇せずに冒険した方がいいよねって思えてくるよね。
今回、月・宇宙をテーマにした撮影ということで、スタイリストの三田(真一)さんとイメージについて打ち合わせをさせてもらったとき、最初、私は宇宙船や月のビジュアルに縛られすぎちゃっていることに気がついた。本当に表現したいのは、ビジュアルとしての月ではなく、もっと神秘的な「何か」なんだけれど、それがうまく言葉で伝えられなくてもどかしくて。
打ち合わせの後2日ぐらいずっと「月・宇宙」を因数分解してたんですよ。月ってなんなんだろうって。太古から人はずっと月を眺めてきた歴史の中で、宇宙船を作って月面着陸をしたと言われている。でも、実は月面着陸してなかったという説もあったり。
地球に一番近い衛星、月の裏側を実際に見た人はいないし、もしかしたら、月の裏側は中華鍋を裏返したように空洞かもしれない…なんて憶測も間違いと断定はできない。こんなに科学は進歩しているのにも関わらず、月に関する情報って、あやふやなまま。
そう考えてみたら、月ってそもそも「幻」なのかなって思えてきて。人って未知のものに対して興味をそそられるじゃない? だから昔も今も、人類は月に魅了されているのではないかと思って。
月に限らず、この世界自体、脳が認識しているだけで実は「無」なのかなって。五感も「脳の電気信号で感じているだけだ」って思ったら、もしかしたら全部幻なのかなって。それで、今回の撮影に「夢・現(うつつ)・幻」ってテーマが生まれてきた。
Y.Kubozuka
マトリックス的な考え方ね。それは誰も否定できないよね。
満月はスクリーンみたいものだと思う。真っ白のまん丸のスクリーン。
月が幻だとしても、現実だとしても、どちらでもよくて。
みんなが月というスクリーンに自分の想いを投影できる。月に想いを投げかけることによって、自動的に自分の答えが見えてくるっていうような、ある意味都合のいいものとも言える。でもある意味では掴みどころのない、捉えられないものとも言える。
今真紀子ちゃんが話したようなこと、俺も面白いなと思う方で、「本当かどうか」なんて答えがわかんないこといっぱいあるからこそ、自分が信じたいことを信じて生きていけばいい。
でも、せっかくなら人生を元気にしたり、豊かにしたり、楽しくする方向で捉えてみたらいいんじゃないかな。
第2章「コロナ時代」
コロナ禍と呼ばれる未曾有の事態が世界を襲い、それは我々の生活や行動様式を大きく変えた。ロックダウンにより人との接触を断つことが強要され、その代わりにオンラインでのコミュニケーションが主流となった。マスク、ワクチン、PCR検査…新たな常識を我々に植え付けたこの騒動に関して、窪塚氏はどのような考えをもっているのだろうか。
AK
もうこの話題は多分語り尽くしてると思うんだけど、コロナについて、洋介さんはどう思われているかなと。私自身、この2年ほどいろんな人とこの話題をしてきて疲れている感はあるのですが…。
Y.Kubozuka
俺、全然語ってないよ(笑)。俺はもうすでに(コロナのことは)忘れてて。TPOでマスクした方がいいときはたま〜にするけど普段はマスクもしない。もちろんワクチンも打ってない。
AK
私も必要以外の時はマスクしないし、最近はコロナ自体を忘れつつもあります。
コロナ騒動が本格化した2020年、当時は私も未知のウイルスに対して恐怖を感じたけれど、ワクチンが始まって、そういうことかって、次第に全容が見えてきたというか。
ワクチンを打つ打たない、マスクするしない、どちらが良い悪いということでなくて、そこで明確になったのが人それぞれの考え方や生き方。
”生き方を選択する時代”になったんだなと思った。
Y.Kubozuka
そうだね。
でも俺は感謝している方が多くて、腸活やゴルフを始められたのもコロナのおかげだし、今真紀子ちゃんが言ったように、「この人はこういう人なんだな」っていうのがより分かりやすくなったのもコロナのおかげ。
マスクシーヤ派とマスクスンナ派っていう「シーヤ派スンナ派」ってのがあるんだけど、その人がどっちであっても別に俺は気にしてなくて、“自分がどうするか”だから。マスクに限って言うと一般人同士でマスクを強要すること自体、強要罪で刑法に引っかかるらしくて、 懲役3年以下で罰金(※)も課されるんだって。
(※参考:マスク未着用を理由に他人を脅し、またはマスクの着用を強制するような言動については、「脅迫罪」(刑法第222条)や「強要罪」(刑法第223条)が問題になり得る。脅迫罪の法定刑:2年以下の懲役または30万円以下の罰金。強要罪の法定刑:3年以下の懲役)
あとワクチンにしても、周りには打ってる友達もいるし打ってない人もいる。それでも海外に行けるようになってきてるしね。
アンテナさえ壊れてなければそこら中で語られてることだから、ご存知だと思うけど、ここ数年世界中で繰り広げられていたのは、コロナが主役じゃなくてコロナワクチンが主役だからね、全体である程度のワクチンの数が打てた時点でノルマ達成でフェードで収束させて、次のフェーズの戦争に入ってったんだと思うけど、日本だけがワクチンとかPCRとかの会場の敷設の補助金とかなんだとか、金のなる木に群がった奴らがまた癒着でズブズブになっちゃっててなかなか収束しないんじゃないの?て周りは皆んな言ってるけど。知らんけど。(笑)
だって今は海外でマスクしてる人はほとんどいないでしょ?俺が行ったコペンハーゲンとロンドンとモルディブは少なくともそこの土地の人たちは90%以上していなかった。大谷の試合とかさ、サッカーとか観ていてもマスクしてるお客さんなんていないわけじゃない。
世界と日本の温度差は非常にあるけど、でもどんな状況でも自分で選択して、それこそ「俺はこういう生き方なんで」っていうことを口には出さずとも行動して…そうやって生きていられればそれでいいと思う。
今の世の中はそれを鍛えてくれる修行の場所みたいになってるんじゃないかな。
今日も品川駅で新幹線から迎えの車まで歩いてくる途中、俺以外でマスクしていない人って1人か2人すれ違うかなぐらいだった。逆にみんなマスクしてない人に対して「えっ」って感じじゃん。マジで。
でもマスクに限らず、ワクチンもそうだけど、本気で信じてやってるなら、言い方は悪いけど“無知と服従のサイン”だと思うのね。こんなにいっぱい従順な羊たちがいるんだって思ったら、支配者たちは安心するだろうし、もちろん(コロナ騒動自体)そうさせるための一大演劇なんだけど。
でも声を大にして、「お前ら気が付けよ」って言おうとも思わないし、そんなのとっくの昔にやめた(笑)。
昔はみんなを導きたいとか、幸せにしてあげたいとか、楽にしてあげたいとか、ガチで思ってたけど、はっきり言って今は自分と家族と仲間、心あるアンテナ立てたファンの範囲でメッセージ出来れば良いなと思ってる。だから、もう声を大にして「気が付けよ、みんな!」って言うことはないと思う。
自己責任だから。自分の人生だから、自分で選択していかなきゃいけないし、みんながこうだからとか「こうしろって言われたから」とか、そういうこと言ってんだったら死ぬまでそうしてたらいいし。
だからそういう意味で(コロナについては)意図的に忘れてる。俺はくだらない社会のことは何も気にしてない。むしろちょっと感謝してる。(笑)
AK
私も同じく。
今まで海外出張の連続で、忙しなく時間がすぎていたけど、コロナが始まったおかげで、それまでできなかったことが出来るようになった。地に足をつけてこれからの人生を考えたり、新しいことを始めたり。
以前はADVENTURE KINGを通してみんなに冒険して欲しいって思ってたけど、今回のコロナ騒動がキッカケで、考え方が二極化してるということに気付けて、だったら自分たちの波長というかチューニングが合ってる人たちだけで幸せになれた方が結果的にお互いにストレスがないのかなって思うようになった。伝わらない人には伝わらないし、伝わる人に伝えればいいんだって。
Y.Kubozuka
そう思う。
第三者が聞いてたら、すごい冷たい会話をしているように聞こえるかもしれないし、昔の自分が「こうなったらいいのに」って描いてた社会とは違うけど、でもそれって経験値や自分が磨いてきた感覚がそう答えを出してるから、その感覚を信じたい。
戦争とか核がどうのという今のこの流れって、どんどん我々シープル(sheep people)を追い詰めていくっていうストーリーなんだろうけど、高みの見物って言っちゃ駄目だけど、自分の気持ちや心構えさえできてれば、何が起きてもそれすらも楽しんでいられる。
時代の大峠みたいなことを言う人もいるけど、そうであったとしても、全ての出来事は我々の魂を進化させるために起こってると思って「口笛吹いていきましょうよ」って感じかな。
第3章「未来」
俳優業以外にも、youtube「今をよくするTV」や、腸活、ゴルフなど活動の範囲を広げている窪塚洋介氏に、これからの人生、挑戦したいことを問うてみた。
AK
今、俳優業の他にもゴルフや腸活、それに加えて最近陶芸も始めたよね。その上で、今後挑戦したいこと、冒険はありますか。
Y.Kubozuka
最近海外の作品が二つ同じタイミングで決まって、両方東京で撮影なんだけど、来年の6月ぐらいまでは役者モードというか。
3年ぐらい前、コロナが始まる1年ぐらい前に「Netflix Londonのドラマの仕事でイギリスに行くので、役者業に専念します」ってレゲエの方は活動休止して。そのままずっと役者モードで来ているんだけど、それがなんだか心地良いというか、自分の今の生活パターンにも合ってるなと思ってる。
腸活はレゲエDeeJayしていてもできるけど、学校に通う娘の成長を週末に見守るのと、ゴルフ生活にはなかなか厳しそうかな。ゴルフしながら、音楽もやって、役者もやって子どもも見守ってとなるとちょっと忙しくなりすぎちゃう。金土日って大体ライブで稼働するのね。多いときは1年に180日ぐらいライブしてたから、そうなると、毎週金土日潰れることになると、、、
なんとなく戻るタイミングを用意しているという感じではあるんだけど。三木くん(三木道三a.k.a.DOZAN11)始め、卍のときのたくさんの仲間とは飲んだり遊んだりしてるから、寂しくはないんだけどもね。
でも(卍LINEを) 10年やってて、それがいきなりなくなったから、ライブしてないとどこかにフラストレーションを感じたり。それでちょっとインスタライブやっちゃってたのかなっていう気もしてる。
けど最近それも落ち着いてて、って10代みたいなこと言ってるけど、43歳になりました。(笑)
で、今これをしたいっていうのが、ぶっちゃけそんなになくて…と言いながら陶芸の個展やったりするんだけど。
欲望が自然にカタチになって、自分の今のこのライフスタイル…元気で、気持ちが豊かで楽しく安全に暮らしてるっていう、そんなリズムの中から出てくるものを大切にしていきたい。そういう感じでこの延長線上に来年も再来年もいられたらなって。
自分が子供の頃に描いていた“なりたい自分”とか“理想の未来”みたいなものはもう遥か昔に超えてこられている感じがある。
だから今は、「このライン乗っておけばいいんだな」っていう感覚があって。サーフィンで言ったら良い波みたいな、ゴルフで言えばパターが絶対カップに入るラインっていうのがあるんだけど、それに乗ってる感じっていうか、良い転がりしていくし、日々が楽しい。
今日会った時に真紀子ちゃんが言った「毎日エキサイティングです」みたいなね。俺もそういう感じでいられてるから、そういう感じを大事にしていたら、たどり着く所がどこであれ、最高だと思うよ!
アドキンには過去に6回(寄稿も含めると7回)も登場してくれている窪塚洋介氏。
語れば語るほど、話題が愉しく展開していき、いつも時間が足りないと感じ、例に漏れず今回も時間の経過があっという間であった。
それくらいに、氏の考え方、生き方、物事の見方はとても興味深く、そしてすんなり自分に入ってくる。
もしくは、インタビューの時には実感できなかったことも、数年後に読み返すと、「こういうことを言いたかったのか」と時間差で腑に落ちることもある。
いつも何かしらの気づきと同時に安心感を感じられる不思議な存在であり、筆者にとって窪塚洋介とは「宇宙を感じる」人間そのものなのである。
ADVENTURE KING
11Years Anniversary
SPECIAL AUCTION
窪塚洋介×スタイリスト三田真一×写真家村松賢一
三人の冒険野郎が本イベントのために創り上げた傑作
「宇宙:三部作」
–人生は旅であり、生きることは冒険−
ADVENTURE KINGはすべての”冒険野郎”を応援します。
Auction Starts on November 8th
Ends on November 31st
Price Starts from ¥110,000
Hammer Price ¥430,000
※売上は空の玄関口・成田市に寄付いたします。
※作品はハイクオリティプリントにてA1サイズにプリント
(パネル/アクリル版挟込みどちらかをお選びください)
※入札ご希望のかたはこちらのフォームにご記入ください。
※12月上旬に入札者をADVENTURE KING instagramにて発表。
※落札者には事務局よりご連絡いたします。
窪塚 洋介 (Yosuke Kubozuka)
1979年5月7日生まれ。神奈川県横須賀市出身。
1995年「金田一少年の事件簿」(NTV)で俳優デビュー。
2001年公開映画 「GO」(行定勲監督)で第25回日本アカ
2017年に公開された「Silence-沈黙-」(マーティン
2019年に公開された「最初の晩餐」(常盤司郎監督)では、
映画を中心に国内外問わず多数の話題作に出演しており、2023
舞台でも活躍するほか、音楽活動、モデル、
自身のYouTube番組「今をよくするTV」やグラスブランド「WATASHI JAPAN」、やユニセックスコスメブランド「AQX」のプロデュースにも注力している。
《着用アイテム》
ニット¥187,000
SAINT LAURENT BY ANTHONY VACCARELLO
サンローラン クライアントサービス
ダウンジャケット¥69,850
パンツ¥16,500
シャツ¥22,000
Tシャツ¥4,950
I Need You Baby
株式会社デイトナインターナショナル
《お問合せ先》
サンローラン クライアントサービス
0120-95-2746
株式会社デイトナインターナショナル
0120-951-269