Text, Photo: Makiko Yammaoto
Cooperations: MRCミシシッピリバーカントリー
ミシシッピ川、ミネソタ州を源流とし、メキシコ湾へ注ぐ全長3779kmのアメリカ合衆国最長の川だ。
水運を担う重要な水路としてアメリカ発展を支えた象徴的なミシシッピ川流域には時代が育んだ多様な文化が存在する。
数々の映画や小説の舞台にもなったこの土地は、幾度訪れてもまた新たな発見と興奮で我々を迎えてくれる。
さぁ今月はメキシコ湾に注ぐ下流地帯、ルイジアナ州、ミシシッピ州、そしてアーカンソー州へアドベンチャー。
どんなサプライズに出会うことができるのだろう。
ミシシッピ州、ビロクシーのオーシャンスプリングスフロントビーチでパドルボーディングを楽しむ。燦々と降り注ぐ日差しの下、海と川の両方を楽しめる希有な場所は冒険野郎にはピッタリの場所だといえよう。
MUNCHIES in MISSISSIPPI
The Shed Barbecue & Blues Joint
ガレージハウスのようなユニークな店構えと本格バーベキューで大人気のBBQハウス。テラス席も充実しており開放感抜群。定期的に開催されるブルースのライブを楽しみながら口いっぱいに焼きたてのポークリブをほおばって。
Shaggy’s Pass Harbor
ベイを一望する好立地と新鮮なシーフードで客を魅了するカジュアルレストラン。
オリジナルのピニャコラーダにはコロナビールをそのまま刺すワイルドなプレゼンテーション。どっぷり酔いたい冒険野郎はぜひトライを。
Tato-Nut
早朝から行列の出来るドーナツ屋さん。一見ボリューミーだが口当たりは軽やかでどんどん食べてしまう病み付きの味。
イースターの仮装でドーナツを買いにきた子どもの姿が印象的だった。
New Orleans, Louisiana
アメリカの音楽はここから発祥したと言っても過言ではない、音楽の街、ニューオリンズ。お祭り好きで知られるこの街は、昼も夜も世界中からお祭り野郎たちが集まる活気溢れる土地だ。
バーが建ち並ぶメインストリートの一つ、バーボンストリートは治安もよく、夜でもバー&クラブホッピングが可能。
ジャズやブルーズのストリートライブも多いので存分に音と酒に酔いしれることができるだろう。
EAT, EAT, EAT!!!
海、川、そして歴史に育まれたニューオリンズの食文化はフランスやアフリカなど様々なテイストがミックスしたケイジャン料理が主流。
植民地時代のガンボというどこかデミグラスソースを感じさせるコク深い豆のスープや、家庭ごとに味の違うフンワリ&サクサクのコーンブレッドなど、食べても食べても「まだ食べたい！」…奥深い食の魅力に取り憑かれてしまうだろう。
Cafe du Monde
150年以上の歴史を誇る世界的に有名なカフェ、カフェデュモン。
開店と同時に満席になり長蛇の列は一日中途切れることはない。客たちの目的はただ一つ、ベニエと呼ばれる揚げパンだ。
植物油を使用したサクサクのドーナツに粉砂糖を雪山のように振りかけて…一人３個は朝飯前。通はカフェオレに浸して食するのだとか。
Don’s Seafood
伝統的なケイジャン料理を提供する地元では80年以上の歴史をもつレストラン。濃厚なエビの味わいをもつザリガニをはじめ、ぷりぷりのオイスター、定番のガンボ、濃厚なスイーツまで、食道楽たちの胃と心は完全にロックオンされてしまう。
HOT SPRINGS, Arkansas
ビルクリントンゆかりの地、アーカンソー州のホットスプリングス。その名の通り、アメリカ最古の温泉地だ。
その昔は、かのアルカポネをはじめとしたマフィアたちが湯治場として利用、その後は野球選手のジョーディマジオらも身体を休めるために通っていたのだそう。
こちら、「OHIO CLUB」は温泉街でひときわ雰囲気を醸していたバー。
その直感は正しく、かつて2Fがカジノだった頃、アルカポネらがここで夜通し興じていたのだそう。
シグネチャーカクテルは、黄金色に輝く「ロールスロイス」。
ビンテージのブランデーを使用したタイムトラベルできる一杯だ。
