アメリカ合衆国イリノイ州。第16代アメリカ大統領、アブラハムリンカーンが州議を務めたこともあり、
リンカーンの第二の故郷ともいわれる歴史深い都市だ。
ここにはかつてのアメリカが随所に残されており、まさに小説「大草原の小さな家」の世界そのもの。
アメリカの歴史を肌で感じるタイムトリップをはじめよう。
Text: Makiko Yamamoto
Photo: Makiko Yamamoto
Cooperation: ミシシッピ・リバー・カントリーUSA日本事務所
イリノイ州ナヴーで開催された古き良きアメリカをテーマにした演劇。衣装や美術などクラシックムービーの世界に迷い込んだような気分になる。
FEELING COZY IN THE COUNTRY SIDE
イリノイ州の田舎町を歩く。川と呼ぶには広すぎるミシシッピ川、どこまでも続く広大なコーン畑・・・「アメリカはでっかい」そう実感する場面に多々遭遇するだろう。広大な土地に育まれた人々との交流も旅の楽しみのひとつ。カメラを向ければみな快くポーズをとってくれる。気さくで豪快な彼らとはたくさんのジョークが飛び交い会話が盛り上がる。恰幅のよいグランパたちが笑顔で迎えてくれる街、イリノイ。第二の故郷のように感じることだろう。
HEAVEN FOR FOODIES
土地のエネルギーを丸ごと味わう。イリノイの食卓は活気に溢れている。ミシシッピ川沿岸の肥沃な土壌が生み出した食材は味が濃く噛み締めるごとに旨味が溢れてくる。
日本で言えば2人前ほどのボリューミーな皿を平らげていくうちに、胃袋がアメリカサイズになってゆく。一週間もすれば朝からステーキ300gもペロリ。こうなったら君はもう立派なイリノイ人だ。
MUNCHIES!
朝から甘いパンをパクリ。食後のデザートは秘伝のレシピで作られた街一番のサンデーを。脳を突き刺すように甘いのに、酸味と甘味、塩気などの絶妙なバランスでどんどん食べられるから不思議だ。早起きの朝でも、手作りのデニッシュを前にすればたちまち子どものようにニンマリしてしまうんだから。
BEFORE NIGHT FALLS
夜の帳がおりるころ、人々はビールを飲みながら語り合い今日一日に感謝する。街頭のない道を月明かりが照らしゆっくりと帰途へ。静かな心