沖縄でもっとも魅力的な離島の一つ、西表島。
誰しも一度は聞いたことがあるであろう、特別天然記念物の「イリオモテヤマネコ」に代表されるように、西表島は”手つかずの”自然の宝庫と言える。
“手つかずの”というのは実は島のほぼ全域か石表石垣国立公園に指定されており、国の保護と地元の人々の努力が相まってありのままの自然が今に生きているということである。
そんな貴重な「原生」の自然を様々なアクティビティを通して体験できるのが、星野リゾート 西表島ホテルだ。
石垣島から八重山観光フェリーの定期高速船で約45分、沖縄の数々の離島の中で最も大きい島、西表島の上原港に上陸する。
シャトルバスで10分ほど行くと同島最大のリゾートホテル、西表島ホテルが迎えてくれる。
ここでは美しい海はもちろん、亜熱帯性気候が生み出す野趣溢れるジャングルの冒険など様々なアクティビティを用意。
時間の許す限り積極的に参加してみることを強くお勧めしたい。
バラエティに富んだビュッフェディナーでエネルギーを補給したら早めに休んで翌日のアクティビティに備えよう。
虫の鳴き声と静かな森の囁きが僕らを深い眠りに誘ってくれる。
日の出とともに起床したらビュッフェの朝食をいただき、クーラの滝を目指してカヤックへと出かけよう。
カヤック初心者でも漕ぎやすい穏やかな川を静かに進んでいく。
朝の爽やかな空気と差し込む光、静かな水面、優しい水の音……心のそこから癒され、純粋な幸福感だけが心を満たす。
アクティビティガイドの丁寧な説明で、ジャングルについての理解がどんどん深まっていくのも楽しい。
午後は西表島でも最も美しい浜のひとつ、イダの浜でシュノーケリングを。
眩しいほどに輝く白砂と”この世で最も美しい青”との表現がふさわしい完璧な海が我々を瞬時に童心に連れ戻してくれる。
透明度の高い海中ではたくさんの珊瑚や魚たちに遭遇する。
こんなにも時間を忘れて夢中になったのは何年振りだろう。
日焼けでヒリヒリと背中が痛くなるほどに水と戯れたら、あっと言う間に夕刻。
今日の締めくくり、「夕凪SLOW SUP」の時間がやってきた。
SUPの上から眺める、柑子色の太陽。
刻一刻と水平線に沈みゆくその様子に我々はしばし言葉を失う。
表現しきれないほどの感動と、なにか満足感のようなものに包まれる。
身体の中がスーッと軽やかになっていくのを感じる。
自然はどんなサプリメントやトリートメントよりも我々を癒す力があるのだと身をもって思い知らされた西表島での貴重な体験。
子どもはもちろん、大人にこそ訪れてほしい場所だと改めて強く念を押したい。
筆者にとっては全てをリセットできた旅であり、また必ずここに戻ってくると心に誓ったのであった。
星野リゾート 西表島ホテル
〒907-1541 沖縄県八重山郡竹富町上原2-2
宿泊予約:0570-073-022 (10:00-18:00)
https://iriomotehotel.com/