Photo/Text: Makiko Yamamoto
アメリカ合衆国中西部の北に位置し、カナダと接するミネソタ州。
ミシシッピリバー沿いのこの土地は心を潤わすアートが溢れている。
肥沃な土地がもたらした豊かな芸術を五感で感じるアドベンチャーは間違いなく君の琴線に触れることだろう。
ウォーカーアートセンターでひときわ目を引くペインティングは、1967-1968年に描かれたアメリカのアーティストChuck Closeの自画像。
MINNESOTA WHICH ATTRACTS ARTISTS AND IS FILLED WITH HIP ARTS.
州都であり政治の中枢セント・ポールと文化や商業の中心地ミネアポリスの2大都市を骨子とするミネソタ州。夏と冬の寒暖差が大きい特有の気候がもたらしたのは、工夫に富んだ都市計画と幅広い味覚、豊かな余暇の過ごし方だろう。時を経たそれらは次第に昇華し、独自のアートセンスを生み出したといえよう。街を歩けば至る所に芸術を発見し、自然までもが一つの作品と見まがうほどに美しいのだから。
WALKER ART CENTER
ミネアポリスに来たら必ず訪れるべき場所、ウォーカー・アート・センター。近代日中専門の美術館であり、また演劇や映画も楽しめる総合的なアートセンターだ。
アートの知識が全くなくても心に触れる何かがきっとある。
ADRESS:1750 Hennepin Avenue, Minneapolis, Minnesota
WEBSITE:www.walkerart.org
Tastes of Arts
この世でもっとも楽しいアート、それは”食”。ここミネソタでは究極のエコシステムを採用した朝食から、パンチのあるランチ、ヘルシーなスイーツ、土地の味を引き出したビールなど、枚挙にいとまがない。お腹いっぱいでもまだ食べたい! 魅惑の食ツアーへ出かけよう。
TINY DINER
ナチュラル志向なら外せないレストラン、タイニーダイナー。
名前に反して彼らのアイデアは壮大だ。自家製の野菜は当然のこと、ソーラーパネルの発電や屋上で養蜂をするなど、まさにこの店と畑が一つの生態系のような機能を果たしている。地球への愛はもちろん味にも反映される。栄養たっぷりの朝食で体内からエネルギーがみなぎるのを感じるはずだ。
地獄の調理場…その名の通り、このレストランは地獄からの生還者が経営していることで話題だ。元囚人が作り出すちょっぴりホラーでダイナミックな味わいは瞬く間に話題を呼び、今では行列のできる人気レストランへと成長した。当店特性のトマトジュースをベースとしたカクテルにソーセージを突き刺したブラッディーマリーは試す価値あり!
LEGACY CHOCOLATES
Mark&Lorranine夫妻が2002年にセントポールにオープンしたカフェ。ローカーボでノンファット、保存料やコーンシロップを使用せず美味しさだけを追求したチョコレートは地元はもちろんオンラインショップでもファンが多い。
1986年創業のクラフトビア「SUMMIT」の工場見学&テイスティングを楽しむ。濃厚でビターなテイストからライトで若々しい味わいまで豊かなフレーバーが特徴だ。