INTERVIEW

KAITO YOSHIMURA

映画界を揺さぶる情熱の若獅子

Q主演作、「いい匂いのする映画」はセンセーショナルでしたね。今までにない手法というか、プライベートムービー的というか。普段ハリウッド作ばかり見ている私には衝撃的でした。役作りも難しそうでしたね。
A役作りとしては、ドラキュラとか吸血鬼の映画とかは見ました。僕自身は身体的にとかは特にやってないんですけど。結構月並みですけどそういう映画を見たりとか。監督と結構話しましたね。
Qまず台本読んでどういう印象を受けましたか。
A普通に面白そうだなとは思いました。こういう本見たことないなと。ポップなテイストに興味はありました。
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Q撮影はいかがでした?
A僕のやりたいことと監督のやりたいことの違いで、かなりぶつかりました。
僕は何者でもないのに、かなり一端の俳優気取りで脚本、演出、編集まで口を出してしまい。あるシーンを撮るつもりで挑んだ日、「そのシーンはなくなったから今日でクランクアップです」って言われて花束をもらった瞬間に、目の前で投げ捨ててしまったほどです。そんなこと何も聞いてなかったし、こっちは演じるつもりで来ているのに、もう帰れってどういうことなんだろうって。
それくらい、全て晒した作品ですね。
Q結局そのシーンはどうなったんですか。
A作中にある、紙に穴をあけるシーンなんですけど、後日撮影をし直して映画につかわれています。クランクアップの夜、監督にしっかり謝罪しました。追撮してもらえることになった時も、皆さんの前できちんと謝って撮ることになりました。監督とも根本には同じ気持ちがあると思うんです。良いもの作りたいとか、ちょっと上の先輩方をギャフンと言わしたいなとか、そういう思いがあるので、ベースがイコールだと衝突しても結果は上手く行くんだなと感じました。
Q俳優を志したキッカケはなんですか。
Aきっかけは松田優作さんを映画でみて、この人に会いたいって思ったんです。でも今は他界されている、そこで松田優作さんの事務所、office作に電話をかけ、オーディションを受け、所属することになりました。
塗り替えるのは僕らの世代。だといつも感じながらやってってます。今は
だから、「いいにおい」も、
どの先輩方の映画も並ばない。
僕らが、映画界をぶっ壊す。
その意思表示をみてほしいです
Q今後の目標というか、人生の冒険はありますか。
Aこういう仕事ってちゃんと評価されないといけないと思うんです。でも商業的になりすぎず、限りなく自分が信じるものだけをやって評価を得たいですね。
「いいにおいのする映画」も、どの先輩方の映画にも並ばない。全く新しい作品です。僕らが、いまの映画界をぶっ壊すんだと思ってやってます。だからその意思表示をみてほしいです
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Profile 吉村界人
生年月日:1993年2月2日生まれ/AB型/東京都出身
『いいにおいのする映画』(酒井麻衣監督/2016年2月6日公開)
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