INTERVIEW

GENKING

変幻自在な女侍

Qメディア露出が多いですがGENKINGさんは今年デビューされたんですよね。 
Aはい、2015年3月1日に初めてTVに出たんですが、その日から人生が激変したんです。
Q以前からinstagramで大人気でしたが、芸能界に入ろうと思ったキッカケは何ですか。
A去年から色んな事務所からオファーがきてていたんですけど、去年の始めのころは美容系の仕事でOLをしていたから芸能界に興味はなくて。でも年末になってきて「なんか新しい事がしたいな」って思って。子どものころから芸能界に興味があったのは確かなので、そのタイミングでオファーしてもらった今の事務所に入ったんです。OLは去年の12月年末で辞めて、その後1〜2月はちょこちょこ撮影したりしていて、3月1日にそれがOAされた直後にinstagramのフォロワーがすごい勢いで7〜8万くらいに増えて、そこから人生が激変した。
Q願えば叶うというのはほんとなんですね。
Aうん。「口」に「十(プラス)」と書いて叶うだから。僕ね、昔から根拠のない自信がすごくあって。ジャンルのまったく違うどんな仕事をしても絶対良いところまでいけるという自信がある。それに僕、負けず嫌いで、例えば自分よりファッションがイケてる人がいたら嫌なんだよね。「その人よりさらにイケてたい」って頑張るの。
Q芸能界に入って良かったんですね。
A楽しくてしょうがない。今まで僕は、ヘアメイク、スタイリスト、アパレルブランドのデザイナー、たまに雑誌に出たりとか、いろんな肩書きがあったから”器用貧乏”って言われてた。全部好きだから全部やりたいのに、普通の社会ではその中の一つをとらなきゃいけないみたいな感じがあって、そうなると結局他が出来なくなっちゃう。でも、芸能界はそれが全部できる。芸能界って特技がある人が集まっていて、その中で輝いていくには人より優れてなくてはいけない部分も必要で、そこを自分なりに磨いてもっと頑張ろうと思える刺激の強い世界。いつ仕事がなくなるか分からないからこそ僕に向いてる。だって僕は人生をギャンブルだと思ってるから。
Qそう断言できるって、とてもかっこいいです。
A性別なんて、ベースが卵みたいなもんで。そこに殻を被せて、僕なりに男にも女にもなっていく、ジャンルにとらわれずにそういうチャレンジを色々やっていきたい。GENKINGっていう存在は透明で、日によって男になったり女になったり。たまにはスカート履いちゃうし、ショーではドレスも着るけど、プライベートはスウェットのセットアップ着て、すごくストリートっぽかったりとか。もうね全部やりたいんですよ。だから若い時からファッションも原宿系もやるし、ギャル男もやるし、モードもやるしみたいな。ジャンルをどんどん超えていきたい。
今、活動を始めたばかりで、まだ自分の本質を出し切れてないから、もっと本質を出して行きたいし。僕の場合、”きゃまたん”と言いつつもユニセックスの象徴でありたいと思ってる。
Q確かに、日本はまだ性の多様性に関して遅れていると思います。
Aそうそう、すごく変えていきたい。自分の生きやすい人生を送りたいとおもう。なんか周りにどう思われてもいいから、僕は僕の好きなやり方をやりたいな。僕は、”ニューきゃまたん”として生まれて、こういう性だからこそ、お互いに惹かれあっていても付き合えなかったりとか、そういう理不尽な経験をいっぱいしてとにかく辛いことが多かった。
僕は”きゃまたん”だからこそ結婚も出来ないし子供も産まれないから、そういう面でも「将来孤独なのかな」って不安だし。とにかく芸能界に入るまでは、シーソーみたいな価値観で、”自信100%だけど不安も100%”みたいな。
芸能界に入って、友達にもカミングアウトしてなかったことをカミングアウトすることは、生きてきた中で一番勇気が必要なことだった。だって「気持ち悪い」って言われると思ってたから。
でも、翌日にいただいた何万件のコメントにはひとつも嫌なことが書いてなくて、「勇気もらいました」「感動しました」っていうのがすごく多かったの。その時にちょっと報われたというか。そこでちょっとは「自分が”きゃまたん”でもいいんだ」って思えた。
僕がいいたいのは今の時代は「なんでもアリ」なんじゃないのって。ファッションにしてもレディースもメンズも関係なくて、恋愛も男も女も関係ないというのが逆に新しいのかなって、そこを切り開いていきたいなというか。だから僕からしたら、「オネエなのにこんなイケメンと結婚するんだ」とか思われるような、常識を覆すことをやっていきたい。固定概念に縛られたくない。根本が自由だから、歳を取るのも怖くないし、人生なるようになるなって思ってて。人間いつ病気になるか死ぬかも分からないから、僕の場合は頑張りすぎずに今日1日を楽しむ事がやっぱり要点、重点、大事かな。自分の限界までやれたらいいな。
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Profile:ゲンキング
マルチクリエイター/タレント/モデル
instagramで謎の美男子として活動を開始(_genking_)。フォローワー数は60万人超。2014年7月、自身のアパレルブランド「BADASS」を設立。
ペインティングが得意で、高級ブランドのバックや靴にペイントしたものが話題となり、業界関係者からも依頼がくるほど。

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