Photo: Satoshi Hamano  Text: Makiko Yamamoto  Cooperation: 株式会社 星野リゾート
沖縄八重山諸島石垣島から船で10分。
竹富島に上陸した旅人は、眼前に広がる美しい光景に言葉を失うことだろう。
コバルトブルーの海、広く澄み渡る青空、咲き乱れるブーゲンビリア。
真っ白な珊瑚の砂道沿いには、郷愁を忍ばせる赤煉瓦の家々が立ち並ぶ。
歴史と伝統に彩られた神秘の楽園・竹富島で、ニュートラルな自分と出会う贅沢な冒険へ、いざ。
水牛車観光
星のやに宿泊の方限定の水牛車観光ツアー。通常は乗ることのできない水牛車で土地に伝わる伝統や歴史の話に耳を傾けながら、朝の静かな竹富島の集落をのんびりと巡る。写真は言葉を理解する賢い水牛「さぶちゃん」。
[期間] 通年(不定期で除外日あり)
[時間] 8:30〜9:20
[場所] 竹富島内
[定員] 15名様まで
[料金] 大人(中学生以上) :1,500円
幼児(4~6歳)~小学生:1,000円
*上記は全て税・サービス料10%別の料金です。
[ご予約] ご予約締切:当日7:00まで
[ご注意]
*開始30分前にフロントにお越しください。
*水牛車観光後、そのまま観光をご希望の方は現地にて解散となります。

Taking a walk in Taketomi

高貴な島である所以


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周囲9kmほどの竹富島では車は不要。珊瑚礁の島特有の平坦な道はレンタサイクルや徒歩でのんびり
見てまわるのに最適だ。
島民たちの努力により昔ながらの町並みが残っている集落をふらり歩く。

至るところにこの土地特有の知恵と文化が遺っているのに気がつくことだろう。
例えば、赤煉瓦の屋根には沖縄ならではのシーサーがちょこんと鎮座しているが、おや、各家によってその場所が異なる。
竹富島の屋根にいるシーサーの役割は先祖を守ること。だから室内の仏壇がある場所の真上にシーサーをおくのだそうだ。
さらに島内には28ヶ所の御嶽(オン)がある。御嶽とは神社のような聖地のことであり、それぞれの御嶽は異なる神を祀っているのだ。
御嶽は神聖な場所故、むやみに立ち入るべきではないが、ただ遠くから眺めるだけでも何か神秘的なものを感じとることができる。
島民たちは神を敬い、しきたりを大切にする。

島歩きで感じる「磨かれた空気感」。
これこそが竹富島がもつ最大の魅力なのかも知れない。

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HOSHINOYA TAKETOMI ISLAND

歴史と伝統を受け継いだ、新たな集落

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沖縄の原風景ともいえる町並みや自然が今も色濃く残る特別な場所、竹富島。
全室戸建ての「星のや 竹富島」は竹富島の建築基準に沿って建てられ、まるで離島の住人になったような気分になるだろう。
琉球赤瓦の屋根や、魔除けのシーサー、珊瑚を組み合わせて築き上げられた石垣なども忠実に再現され、まさに「新たな集落」としてこの島に調和しているのだ。

そんな伝統を大切にしつつも星のやならではのセンスが随所に光る。
客室は庭を眺めながら入浴できる開放的なバスタブが特徴のフローリングと、柔らかい手触りが心を和ませる琉球畳の2パターン。
南向きの大きな窓を全開にして目を閉じる・・・南風(ぱいかじ)が優しく頬をなで髪をゆらす。

脱力。

何もしない。ただここで重力に身をまかせ、風のそよめきに耳を傾けるだけ。
幸せが満ち満ちていく。

求めていた何かが見つかった気がした。

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石敢當(いしがんどう) 丁字路や三叉路などの突き当たりに石敢當を設け、魔物の侵入を防ぐ魔よけ。

石敢當(いしがんどう)
丁字路や三叉路などの突き当たりに石敢當を設け、魔物の侵入を防ぐ魔よけ。

景色を眺めながらのバスタイムは是、格別。

景色を眺めながらのバスタイムは是、格別。

集落全体を見渡す高台にある見晴台。アイヤル浜の先に広がる太平洋を望むこともできる絶景ポイントだ。

集落全体を見渡す高台にある見晴台。アイヤル浜の先に広がる太平洋を望むこともできる絶景ポイントだ。

The Essences of Taketomi Island

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「自分を労り慈しむこと」
ストレスにも気がつかないほど圧迫された我々現代人にとって、このプロセスは非常に重要だ。
旅先こそ、絶好のチャンス。
星のやが提供するのはゆったりとした空間で行う「島時間スパ」。
心と体を本来の姿にリセットするための「星のや 竹富島」オリジナルメニューはぜひ毎日体験したい。
トリートメントに使うオイルやアロマには、八重山諸島にゆかりのある月桃や海藻、ハイビスカスなどの”天然のもの”を使用。島の恩恵を肌で、鼻孔で感じる・・・至極のエクスペリエンスで心も身体も磨き上げよう。

TESTES OF ISLAND

舌を唸らす島の味わい

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「クルマエビのフリットと根菜のカネロニ 赤花の香り」(3rd dish of French Dinner) ハイビスカスから抽出した鮮やかな赤と海をイメージした青い皿のコントラストが印象的。

食、それは旅のハイライト。舌を唸らす島の味わいこの土地ならではの味覚を存分に表現した「星のや 竹富島」で供される食事は、作り手の愛情と島の文化がつまった、ひとつの”アート”だ。
長寿の黄金バランス「動物2:植物8」で組み立てられた和洋の朝食に、施設内で料理長自らが大切に育てているハーブを贅沢につかった「畑人(はるさー)ブランチ」(3,500円/2名より受付)、沖縄の食材・食文化をフランス料理の技法をつかって表現するメインダイニングのディナー「琉球ヌーヴェル」(12,000円)など、目で、舌で、そして心で堪能することができる。

食材がもつ生命力を自らの身体に取り込む、これこそが「食事」というもの。
「星のや 竹富島」での滞在はそんなことを気がつかせてくれる。

「ニーブイ草のフラワージュレとハーブティーのソルベ」(Final dish of French Dinner) 不眠症の人が根を煎じて飲むと効果があるといわれるニーブイ草のジュレとリラックス効果のあるハーブティーのソルベは一日の締めくくりにぴったり。

「ニーブイ草のフラワージュレとハーブティーのソルベ」(Final dish of French Dinner)
不眠症の人が根を煎じて飲むと効果があるといわれるニーブイ草のジュレとリラックス効果のあるハーブティーのソルベは一日の締めくくりにぴったり。

「豚肩ロースのポワレ タンカンのガストリックソース 苦菜のサラダと五穀米のピラフを添えて」 (6th dish of French Dinner) 脂身と赤身のバランスが絶妙な肩ロースのポワレは、噛むほどにジューシーな旨味が味蕾に心地よく転がって。

「豚肩ロースのポワレ タンカンのガストリックソース 苦菜のサラダと五穀米のピラフを添えて」
(6th dish of French Dinner)
脂身と赤身のバランスが絶妙な肩ロースのポワレは、噛むほどにジューシーな旨味が味蕾に心地よく転がって。

「畑人(はるさー)ブランチ」 星のや 竹富島の施設内にある「キッチンガーデン」で採れた新鮮なハーブをふんだんに使用した身体喜ぶブランチで"食べるデトックス"を。 (ハーブサラダ〜人参ドレッシング〜/長命草バジルを使ったジュのベーゼパスタ/島豆腐のヘルシースープ/フレッシュ ミックスジュース)

「畑人(はるさー)ブランチ」
星のや 竹富島の施設内にある「キッチンガーデン」で採れた新鮮なハーブをふんだんに使用した身体喜ぶブランチで”食べるデトックス”を。
(ハーブサラダ〜人参ドレッシング〜/長命草バジルを使ったジュのベーゼパスタ/島豆腐のヘルシースープ/フレッシュ ミックスジュース)

TRADITIONAL HAND CRAFTS

おじいの手業


星のや 竹富島が提供するアクティビティの一つ、竹富島文化体験。島人との交流を通して土地の文化をダイレクトに知ることができる。月桃(げっとう)やクバなどの自然素材を編み込み民具に投影した手業(てぃわざ)は、島人の知恵と創造性の結晶だ。
島に伝わるあらゆる編み方、結び方の多様性は無限。ゴザやわらじはもちろん、鍋の蓋やハンドバッグ、ペットボトルホルダー、玩具までなんでもゴザれ。
ほがらかな島のおじいと語らいながら手業の手ほどきをうける・・・そんなゆったりとしたひとときを終えたころには、まるでここに昔から住んでいたような愛着を感じることだろう。

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今回の講師は松竹さん。おしゃべり好きなおじいとの楽しい会話につい時間を忘れてしまう。

熟練したおじいの手は、彼の人生そのものを物語っている。

熟練したおじいの手は、彼の人生そのものを物語っている。

葦と月桃を組み合わせて見事なアールを描く、鍋の蓋。

葦と月桃を組み合わせて見事なアールを描く、鍋の蓋。

竹富の子どものほとんどが作ることができるというハブの玩具。大きく開いた口に手を入れてみると・・・。

竹富の子どものほとんどが作ることができるというハブの玩具。大きく開いた口に手を入れてみると・・・。