音楽業界にとどまらずファッション界でも多くの信者をしたがえるアーティスト、若旦那。

多岐に渡る彼の活躍の背景には、日常から紡ぎ上げられた独自の哲学がある。

日本男児たる若旦那が考える”人生の冒険”とは、いかに。

 

ープロデューサー、ミュージシャンとしてソロ活動されていらっしゃいますよね。曲のインスピレーションはどこから沸いてくるんですか。

自分のライフスタイルに紐付いた音楽を具現化していく感じです。例えばヨガ行って、ヨガの帰りに家に帰って来る時に聞きたい歌とか。そこでいつも出てくるフレーズみたいなものを歌にしているというか。ブツブツよく歌っているんですよ。

—若旦那さんの日常をピックアップしていく作業ですね。

そうですね。このバーにはこの曲が合うなとか、いきつけのカフェをイメージしたカフェミュージックをやってみたり・・・今つるんでる奴の影響もでかいですね。

—時の流れで一緒にいる方も変わるものですか。

どんどん変わってますね。もともと東京が地元なんで、新たに出会う奴もいるし、また久しぶりに会ってつるみ始める奴もいるし。東京は広いようで狭いから、みんなどんどん繋がっていくというか。

そういうのをすごい今は大切にしていますね。仕事漬けで全然大切にしてない時期もあったんです。仕事がパンパンに入ってて、もう疲れ果てて、やつれて「もう限界だ」と思いながら家に帰って、また朝起きて、またすぐ仕事をしてっというのを5年間くらいやってて。全く遊んでなかったんですよ。まぁそれはそれですごく大事な時期だったんですけど。それで最近かな、やっと夜12時頃に集まって、夜な夜な遊んで帰ってくるみたいな生活をやり始めて、だいぶ変わりましたね。すっごい楽しくなった。

−最近はどういう遊びをするんですか。

お酒が好きだからお酒飲んでっていうのが理想なんですけど、俺、歌手だから酒飲むと本当に喉やられちゃうから、たまにしか飲まないですね。日常的にはビリヤードしたり、みんなでB級グルメ食いに行ったり、意味のないドライブしてたりとか。免許取り立てのガキの頃と一緒ですね(笑)。

−深夜のドライブして、みんなで曲聴いてって感じで。

そう、パトロール的な。

—11月に出されたアルバム「絶対に諦めないよ、俺は!!」の全国ツアーが始まりますね。タイトルのインパクトにびっくりしました。どういう意味が込められているんですか。

今の自分の心境が絶対に諦めないていうのがあって。何に諦めないかっていうと、色々あるんですけど、1つは音楽業界が食えなくなってきてるって言われる今の状況、そんな中でも「俺は諦めない」っていうことですね。ビジネススタイルを自分なりにどんどん提案していって、やっては失敗して、やっては失敗しての繰り返しの中でも、悲観的にならないで、これはチャンスだと思って「俺は諦めたくない」って。だから今の音楽業界に一切悲観はしていないですね。

あとは自分のポジショニングですね。今の俺は、社会から与えられたポジショニングがなんとなく見えてきている。ガキの頃は社会って未知の世界だったんです。自分がどんな仕事をするんだろうとか、どんな器の人間になるんだろうって期待と希望にワクワクしてて。例えばデビュー前なんて誰も自分らのことを拾ってくれる人なんていなかった。だけど、当時の俺らはオリコン1位になることを夢見てたし、絶対そうなるんだ出来るんだって。昔はみんなにバカにされても、「関係ねーよ」って思って大声で自分の夢語ってたなと思っていたんです。

そんな根拠のない自信が今の俺に足りていないというか、「これやればこの辺いくだろうな」っていう感じで先のことが計算出来る頭になっていて。それより上を目指すのはすごくおこがましいというか、周りのヤツラから「お前幸せな奴だね」「バカな奴だね」って言われる。

自分可能性を諦めたくないし「もう1回俺は1番になれるんだ」って思っていながらも、今のこの歳になって「俺1番になるからさ」って言うのって恥ずかしかったりするんです。

−でもそれって若旦那さんだからこそ出来ると思うし、私たちにも見せつけて欲しいですし。

うん。

例えば「俺桑田さんより歌上手くなるから」と言った時に、絶対「何言ってんの」って言われるんですけど俺は「いや諦めてないから」って言いたい。その「諦めてないから」って言うことがすごい自分の中で大事で、そう断言されちゃうとなんか周りも納得してくれるというか。

俺、デビュー当時はほんと聴けないくらい歌下手だったんですよ。周りにも言われてたけど、俺は12年くらいボイトレをやり続けたんです。でも最近は歌がうまい人にも褒めてもらえるようになって。この間、玉置浩二さんの家で飲んでたときにフリースタイルで歌わせてもらったんですけど「若旦那の歌は本当に声がいい、歌上手いしね」って言われた時に「キター!歌上手い人に褒められたぁ!」って、それが一番嬉しかったな。やっぱ継続して頑張ってよかったって。だから、やり続ければ俺も桑田佳祐とミスチルの桜井和寿を抜く日はいつかくるかもしれないんだなという(笑)。

—素敵ですね。アドベンチャーキングが伝えたいこともまさにそうで、いくつになっても夢を持ち続けることは恥ずかいくないよって、もっと持ち続けようというのを伝えたくて。

恥ずかしいんですよ、大きい声でいうのは。だけど、言っていかないと。有言実行、言うことだよ。言霊になっていくと思って。

—周りの空気も変わりますよね、言い続けると。

うん、なんか協力してやろうみたいな。「ばっかじゃねーの」って言う奴もいるけど、でもそういう人もこっちらやり続けてると応援してくれるし。アドベンチャーと言えば、俺の大きな人生の目標が”好奇心の大冒険”というタイトルがあって、好奇心に沿って行き先を決めるっていう生き方を今してます。好奇心のみが俺の原動力。

−先々のプランを立てるわけではなく、好奇心が働いている扉を開けてみるということですか。

先々のプランも好奇心の1つなんだけど、そこの価値判断がお金とか会社都合とかじゃなくて、俺の場合は「好奇心重視型」。それがたとえ赤字だとしても、好奇心がある方を選びますってもう決めてるから、迷わない。でも経営者もやってるから、社員を食わしていかないと行けない。例えば会社のために1000万円必要だとしたら、1000万円分の仕事はちゃんと取ってくるんです。「その代わり俺の好奇心大事にしてよね」って。

−そこに至るまではなにかあったんですか。

それまでは責任だけでやってたね。会社大きくすること、維持すること、社員のため、周りのアーティストのため。でもそれがよかった。

「みんなが食えるようになるまで」って人のためになってきたから、今からは自分のために生きようって。去年ぐらいからみんなと色々話し合ったんです。「ちょっとみんなのこと傷つけちゃうかもしれないけど、おれは自分のこと優先するわ」って言って、まぁ自分の限界もあったんですよね。

でもそれを決めてからは生活がガラッと変わりましたね。いきなりちょっと暇になったし(笑)。

でも普通の人からしたら暇じゃないんですよ、俺は。湘南もやって個人もやって、ソロ活動もやってプロデュースもやって、会社の社長もやってるし、フェスの運営もやってたり、キャンドル・ジュンとラブフォーニッポンというNPOもやってるんです。それだけ聞くと忙しそうだし確かに忙しいんだけど、前よりは時間があるし楽しいっすね。

−次のステップに行く感じですね。今後何か夢とか冒険の予定とかはありますか。

いっぱいありますね、やってみたいこと。キャンピングカーでアメリカ横断して、各都市でフリーライブをしていきたいです。

−素敵!その時はぜひ取材させてください(笑)。

一緒に周ります?(笑)。単独でいっても面白くないから、仲間30人くらいあつめてキャンピングカー5台くらいでいこうと思ってるんです。その中にはムービードキュメンを撮るやつもいれば、絵を描くやつもいて。その場でレコーディングしようって話してるんです。そういう面白いやつ集めて、なんかドキュメント的なのもいいなと思って。そういうのをやってみたい。

−アドキンは雑誌部門でぜひ!

はい、ぜひ。今まで生きている中で絶対そういう事ないだろうなっていう事をやっていきたいですよね。

あと大冒険といえば、そうですね。最近みんなで「ラスト東京 トウキョウクルー」というのを組んでて街づくりに貢献してみたいなって思ってます。東京は自分が育った街なんで、自分の理想像の東京を作っていこうみたいなのがあって。それは“成長と貢献”でいうと”貢献”の方なんですけど。若者のパワーが犯罪の方に行かないように、もっともっとちゃんとした遊び場を、つくっていきたい。東京って似たような公園ばっかあるじゃないですか。あれそんなにいらなくて、だったらスケートパークだったりバスケコートだったり、馬に乗れるような施設があったりしたほうが面白くなるはず。

あとやっぱりクラブも渋谷とかだけじゃなくて、下町とか、八王子とか、例えば蒲田とか。そういう地元色をちゃんと若者達が背負って、カルチャーを生み出して、最終的に大人になっていくような感じがいいなと思ってて。渋谷、新宿とかの都心部ではなくて東京の郊外、「ラスト東京」部分をいじくっていきたいみたいな気持ち。それを仲間たちとちょっと考えてます。

−さっきのキャンドル・ジュンさんとのNPOもそうですけど、次の世代に遺していきたいとか、伝えていきたいという思いがあるんですか。

それはね、やっぱ”成長と貢献”という2文字がすごく重要で、”成長”は自分のために好奇心に沿っていく。一方で”貢献”というのは何か世の中に貢献していくっていう。これが自分の人間としての2大欲望なんです。自分の心を安定させたり、脳みそや身体を健全に保つためにやらなきゃいけない2大責任だと思ってて。自分を”成長”させることと、世の中に”貢献”することのバランスがすごく大事だと思ってるんです。だから、ここのバランスをしっかり自分は見極めてトータルで1年間過ごしていかないといけない。内面の健康管理みたいなものですね。

−そういう考え方って昔からもたれてたんですか。

そんなことないですよ。友だちとアホなことやっている時にこういう話するんです。これもイルマリと話してて「分かるわぁ〜」って(笑)。そういう友達との語らいで、自分の哲学的な部分が出来ていく。それが仲間の中での一つにアイデンティティーになって、似たようなアイデンティティーを持ったやつらが、似たような空間、一つのプロジェクトでクリエイティブしていくというのがクルーとしてすごくいいかなと思うんですよね。

−最後に一歩踏み出したいと思っているこの雑誌の読者に向けてメッセージを。

“やり切る自信”ってみんなにはないんですよ。俺にもない。でもとりあえずやってみることですね。やってから「あ〜やっぱダメだったじゃん、ほらね」って笑えばチャンチャンで終わるから。まずやって、踏み出しまくって、やりきる!っていう。もうすごい不安なんだけど、「わぁ折れそう、でも行く!行っちゃえ行っちゃえ行っちゃえ行っちゃえ!!!」って感じ。

−つべつべ考えずにまずやってみて。

そう行っちゃう、行っちゃうべき。自分が出来ようと思ってる完成系みたいなのが出来なくても、周りは違うところに反応してくれる。

人ってどこで感動とか、反応してくれるから分からないから、とりあえず自分の出せるところ出しちゃおうみたいな感じ。それがもう自分のやり切るってやつですね。やり切って正直自分で背中押しまくって、生き切る。なかなかこういうことは出来ないと思う。逆に俺はいま出来てるから、飯食えてるんだけど、これみんなが出来るようになったら飯食えなくなるから。みんなが個性出しまくっちゃったら、俺はただの凡人になっちゃうんで(笑)。

 

Profile 若旦那(プロデューサー/ミュージシャン)

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ソロ活動としては主に、自身のプロデュース作品にフィーチャリングとして参加をするという、独自のプロデュース活動をおこなってきた。

初プロデュースとなった、加藤ミリヤ「LALALA feat.若旦那」は110万ダウンロードを記録。

100万ダウンロードを記録した、INFINITY16 welcomez 若旦那&JAY’ED「伝えたい事がこんなあるのに」、INFINITY16 welcomez 若旦那「愛してる」、さらにJAMOSA 「何かひとつ feat. JAY’ ED & 若旦那」でもレコチョク・着うたフルランキング1位を記録するなど、特にプロデュース力が業界内で高く評価され、若旦那の放つ、熱く、優しい言葉は、現代の若者の心に足りないものを補うように、ストレートに響き、多くの影響を与えている。

2010 年12 月には、音楽を通して「愛」と「絆」の大切さをストレートに伝えていきたいという信念のもとエイベックスとともにTank Top Records を設立し、2012年には加藤ミリヤと5年ぶりとなるコラボを実現させ、同じモチーフでサビが共通の楽曲をそれぞれがリリースし、若旦那としては「LOVERS feat. 加藤ミリヤ」DVD BOOKを発売した楽曲はiTunesで1位を獲得。

2013年セカンドアルバムをひっさげ、初のバンドでのTOURを開催。2014年には自ら主催のイベント「バカヤロ」をスタートさせ、かりゆし58との対バンや自らのバンド修行を兼ねたワンマンライブを行い、ロックバンドとして新しい若旦那の形を示すと共に、新しいファン層をより広げ続けている。

2014年11月12日には渾身のサードアルバム「WAKADANNA 3 ~絶対に諦めないよ、オレは!!~」の発売が決定。

そして、2015年には、3回目にして最多の全国22ヶ所での「絶対に諦めないよ、オレは!!ツアー2015」の実施も決定している。

 

若旦那OFFICIAL SITE:http://www.waka-d.jp/

WAKADANNA3

 

若旦那 初の全国22ヶ所TOUR

『絶対に諦めないよ、オレは!!ツアー2015』

【埼玉】1月31日(土) HEAVEN’S ROCK 熊谷

OPEN 16:30 / START 17:00 (問)DISK GARAGE Tel:050-5533-0888

 

【茨城】2月1日(日) 水戸LIGHT HOUSE

OPEN 16:30 / START 17:00 (問)DISK GARAGE Tel:050-5533-0888

 

【静岡】2月8日(日) Live House 浜松窓枠

OPEN 16:30 / START 17:00 (問)サンデーフォークプロモーション静岡 Tel:054-284-9999

 

【愛知】2月10日(火) 名古屋Electric Lady Land

OPEN 18:30 / START 19:00 (問)サンデーフォークプロモーション Tel:052-320-9100

 

【大阪】2月11日(水•祝) 大阪Shangri-la

OPEN 16:30 / START 17:00 (問)キョードーインフォメーション Tel:06-7732-8888

 

【福岡】2月13日(金) 福岡ビートステーション

OPEN 18:30 / START 19:00 (問)キョ-ドー西日本 Tel:092-714-0159

 

【宮崎】2月15日(日) 宮崎WEATER KING

OPEN 16:30 / START 17:00 (問)GAKUONユニティ・フェイス Tel:0985-20-7111

 

【鹿児島】2月17日(火) 鹿児島CAPARVO HALL

OPEN 18:30 / START 19:00 (問)GAKUONユニティ・フェイス Tel:0985-20-7111

 

【岡山】2月19日(木) 岡山IMAGE

OPEN 18:30 / START 19:00 (問)夢番地岡山 Tel:086-231-3531

 

【広島】2月20日(金) 広島ナミキジャンクション

OPEN 18:30 / START 19:00 (問)夢番地広島 Tel:082-249-3571

 

【神奈川】3月1日(日) 横浜BAYSIS

OPEN 16:30 / START 17:00 (問)DISK GARAGE Tel:050-5533-0888

 

【京都】3月5日(木) 京都磔磔

OPEN 18:30 / START 19:00 (問)キョードーインフォメーション Tel:06-7732-8888

 

【愛媛】3月7日(土) 松山サロンキティ

OPEN 16:30 / START 17:00 (問)デューク松山 Tel:089-947-3535

 

【香川】3月8日(日) 高松DIME

OPEN 16:30 / START 17:00 (問)デューク高松 Tel:087-822-2520

 

【兵庫】3月10日(火) 神戸Kobe SLOPE

OPEN 18:30 / START 19:00 (問)キョードーインフォメーション Tel:06-7732-8888

 

【石川】3月13日(金) 金沢vanvanV4

OPEN 18:30 / START 19:00 (問)キョードー北陸チケットセンター Tel:025-245-5100

 

【栃木】3月20日(金) HEAVEN’S ROCK 宇都宮

OPEN 18:30 / START 19:00 (問)DISK GARAGE Tel:050-5533-0888

 

【宮城】3月22日(日) 仙台HooK

OPEN 16:30 / START 17:00 (問)ノースロード・ミュージック Tel:022-256-1000

 

【福島】3月23日(月) 郡山Club #9

OPEN 18:30 / START 19:00 (問)ノースロード・ミュージック Tel:022-256-1000

 

【群馬】3月25日(水) 高崎club FLEEZ

OPEN 18:30 / START 19:00 (問)DISK GARAGE Tel:050-5533-0888

 

【埼玉】3月26日(木) HEAVEN’S ROCK さいたま新都心

OPEN 18:30 / START 19:00 (問)DISK GARAGE Tel:050-5533-0888

 

【東京】4月3日(金) 新宿ReNY

OPEN 18:00 / START 19:00 (問)DISK GARAGE Tel:050-5533-0888

 

<チケットに関して>

★チケット料金:4,500円(消費税込み)

※全自由・整理番号付き・入場時要1ドリンクオーダー

★3歳以上チケット必要

★一般プレイガイド発売日:2014年11月29日(土)